あらすじ
定年退職を間近に控えた妙子は、10年前に消えた夫の行方を探すため東京にやってきた。慣れない土地でのひょんなトラブルから、谷中にある宿泊施設、近江寮にたどりつく。個性的な管理人や常連客の貧しい食生活を見かねた妙子は彼らの食事を作り始めるが、その料理はやがて人々を動かし、運命を変えていく。そして彼女自身も――。おいしくてせつない、感動長編。
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Posted by ブクログ
生きる覚悟
焦っても仕方がないよ。目の前のごはんを大事にするんだ。目の前のことに集中するんだ。毎日を大切にすれば、想いのかなう日がきっとやってくる。しっかり生きていくんだ。
Posted by ブクログ
ヨシ子と忍を偲ぶ会で泣きが入った。
登場人物みんなが人情に溢れていていい話だったーって感じ。
妙子と秀一がその後どうなったか。
上手くいけば良いなぁ。
Posted by ブクログ
友達と旅行に、と嘘をついて訪れた東京。
財布を落とし、無一文になってしまった主人公は
その財布のおかげで目的も果たせる事に。
観光で来たわけでもないなら、一体何をしに? と
読み進めてみれば…。
意思疎通、いや、意見を言い合わなくなったら
もうボタンの掛け違い、では終わりません。
どうしようもなくなって…という状況。
主人公の状況は、ある意味まだ軽い方かも。
食堂の賄いを引き受け、朝ご飯も…と
何しにきたのかわからなくなってきましたが
人間慣れ親しんだ事をしているのが、一番落ち着きます。
目的の糸を手繰り寄せ、どんどん進んで…。
一応達成しましたが、ここから先がまた大変そうです。
そもそも、住んでいたところはどうするのでしょう??