あらすじ
多くの日本人が、丁寧な暮らしや、家事をきちんとこなすこと、配慮の行き届いた子育てをすることを理想としている。しかし他方では、日本人の「完璧家事」の傾向や、昨今のシンプルな暮らし(「断捨離」「ミニマリズム」など)の流行は、母親への目に見えない圧力となると同時に、家族との分業を阻んだり、葛藤の原因ともなっている。多くの聞き取りや国際比較などを参照しながら、気楽で苦しくない家事とのつきあい方を提案する。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
著者が私も日々感じているモヤモヤを、はっきり伝えていてくれて気持ちがよかった。笑
しかしあれこれ言っても、結局のところ自分の生活に自信を持って暮らすことの大切さを伝えている。
自分らしく楽しみ、自分が居心地がいいと思う暮らしをやっていきたいと思った。
Posted by ブクログ
家事をし過ぎないコツとして、朝ごはんは手抜きで、晩御飯も一汁一菜でを記録。また夫との家事分担に、誰が細かい家事分担をするか担当割り振り表の作成が参考になる。
また、玄関側にコートや仕事カバンなど外用のものを置くことも気づいた
Posted by ブクログ
翻訳家であり、ナチュラルクリーニングの提唱者でもある著者が、日本の家事労働のあり方や戦後70年以上経った今でも変わらない女性の社会的立場について、2016年に上智大学大学院での論文執筆にあたっての調査や海外の人脈との交流から得た情報を元に書いた一石を投じる意見書。
著者は凄い女性だと感服する。様々なデータから今につながる状況を導き出す。
戦前の日本では、「女性は人間以下だった」という本の最後に出てくる一文は衝撃的(もちろん根拠がある)。
どんなに時代が進んでも、日本に於ける女性の立場が向上しないのは、やはり教育に根本原因があるのだと思う。また、政治、国家公務員など、国を動かす機関に占める女性の割合が一向に増えないことが、教育にもたらす影響も大きいだろう。
若い女性や男性には大げさでしょう、と思われるかもしれない。しかし、ここに書かれている事象を体験してきた年齢の女性には大きな共感と失った年月への悔やみを伴う内容だ。
Posted by ブクログ
当たり前だ、と思っていたことがそうじゃない、ってことがワサワサ書かれている。
外国の朝食のシンプルさや、屋台や外食への依存の高さ。
毎回食器なんて洗わなくていいこと。
かつての日本でも、いちいち温かいご飯は食べていなかったり、食器は各自が食後湯ですすいでしまうだけだったこと。
政府の戦略(?)で、女性が育児も家事も無償で担うよう仕向けられていたこと。
後半の「断捨離」については特に感想はないが、日本全体、特に女性自身の思い込みが自分の首を締めている、と言うことに気づいた。
ほんっとに日本人、とくに母親たちは真面目でエラかった。
Posted by ブクログ
著者は重曹やクエン酸を使う掃除法などを紹介しているので、いわゆる有能な主婦礼讃の立場の人だと誤解していた。
家事の出来ない女性は恥、一汁三菜手作り、いつも気配り目配り、子供の頃から刷り込まれた意識を私もこの頃捨てつつある。家事をアウトソーシングしたって良いではないか、そんなアドバイスをくれたのは夫である。家事育児でワンオペしてきた妻だと定年になってようやく知って、反省しているとは本人の弁。今は洗濯と掃除、そして食事の後片付け担当。不足だと感じることも多々あるのだが、逆に私の不満が昔からの刷り込みに拠るものだと考えさせられた。根深い偏見を少しずつでも変えて行けたらと思う。
Posted by ブクログ
女性の権利
良妻賢母はあっても大和魂とか男性を指す言葉はなかったかと?
夫を働かせるため、朝ごはん神話など作らず夫婦で協力してすればいい
部屋は断捨離とか終活とかいわず、今を楽しく過ごせるように生活する
そうですね、死んだ後のために窮屈な生活をするのではなく、いっそのこと終活にかかるお金を用意しておけばいいのでは
まあ、不要なものを溜め込むのは大事にしてるというより、逃避とも感じますが
その人らしさでのびのび生きていきましょう
Posted by ブクログ
だいぶ前に買ったのに未読だったのでこの機会に読んでみた。著者はナチュラルクリーニングをはじめ、お掃除講座などを展開されている方で翻訳家でもあるそう。
そんな方が「(日本人女性は)家事のしすぎ」という内容の本を書かれることが興味深い。むしろ「もっときれいに!もっと自然で丁寧に!」みたいな方向性になりそうなものなのに。
家事、育児をはじめ女性たちが無償労働に押し込められては家族や子供の問題を一身に担わされ、多くの責任を持たされ、有形無形のプレッシャーに囲まれてきたかをさまざまなデータや調査によって明らかにしていく前半は筆致が鋭く快刀乱麻という趣き。そうはならないようになりたいと思いつつ日本に生まれ育って文化に染まり切って思いきれずにいる私には非常に共感できる内容だった。
後半はミニマリストや断捨離、一方で「片付いてはいないが多くの人が憧れる暮らしをしている人」の話に飛ぶ。やや唐突な感じ。「丁寧な暮らし」の究極ともいえるライフスタイルと反対の極にあるライフスタイル。「それぞれが心地よいあり方で暮らすことが大事」「やりすぎないようにした方がよい」というのが著者の結論のように思うが、いまひとつ前半との関連性が薄いように感じる。
いずれにしても、昭和の時代とは働き方も暮らし方も社会構造も大きく変わっているのだから固定された役割分業にこだわることなく(というかこだわってると危険)それぞれに合った生活のスタイルをすべき、という主旨と捉えれば概ね賛成。話変わってナチュラルクリーニングは興味あるけど手を出せてない領域なのでそっちの本も読んでみようかな、
Posted by ブクログ
日本の家事の当たり前は海外の人の目にはどう映るのか、なぜ日本では男性の家事参加が進まないのか。他国に比べ、日本に広く浸透しているように見える「良い母、良い家庭」「ちゃんと家事」プレッシャー。それらにはきちんと理由があった。
第1部は海外と日本の比較データがたくさんあり、内容にも目から鱗だったり、そうそう!よく言ってくれた!と共感できたりとても充実した内容でした。
一度に読みきれないで、第2部を日をあけて読み進めたら、あれ?これは同じ本ですか?!と思うくらい、第1部と第2部で雰囲気がガラッと変わります。
第1部の内容に励まされ、同意しかない!と強く思いすぎてか、第2部はいらないなとすら感じました。その為完読するのに時間がかかってしまいました。
第1部で特によかったのは、食事に対する日本と海外の姿勢について書かれた箇所でした。
以前別の本で、フランス人の親は子供に出した食事は一口は食べろ、美味しくない場合は「口に合わない」と言って残していいとするという内容を読み、それを我が家でも実践してきました。
不味い、美味しくないと言われると気分が悪いから、せめてこの「口に合わない」という言い方であればいい、それで残せばいいと思いやってみました。
最初は良かったのですがしかし、段々と口に合わないという言葉ですら腹が立ってきました。
この本を読んで、フランス人の親が腹が立たない理由が分かりました。口に合わないのは作った人が悪いんじゃない、個人の好みによるのだということ。
そもそも根本的な考え方が違っていて、本書を読んでいるとその考え方ですら、性格の違いと一概に言えず、国による政策の違いなのだと読み取れてゾッとします。
今自分の中にある考えや考え方、家事育児に留まらず生活の仕方や生き方も、私個人で発展させたものでは決してないのだなと思うとともに、国のやり方が変わらない限りは、個人の家庭でやり方を変えていくのは不可能でないとはいえかなり至難の業、茨の道だなと思いました。
後半にはそういった共感も感嘆の意も生まれませんでしたが、前半部分が素晴らしいと思い、星をひとつ増やしました。
Posted by ブクログ
他の方のレビューにあるように、後半は個人的感想で、あまり納得できなかったです。前半は良かったのに残念。
日本ではフルタイムで働いていても家事の外注があまり進まないのが難点で、これからは家事代行サービスなど活用して自分の時間を作りたいと思いました。
Posted by ブクログ
(221ページ)家の基本的な要素として(中略)
・安全だと感じられること
・避難所であること
・暖をとったり調理をしたりするための火があること
・眠るためのプライバシーが確保されていること
華美にならず、かといってストイック過ぎず、自分だけにとって快適な空間とせず、フラッと訪れたお客さんに一日くらい泊まってもらえるような家がよいのかな。
Posted by ブクログ
・家族には「毎日やらなくていいんじゃないか、もう少し手を抜いてもいいんじゃないか」と思われながら、ほとんどの妻が「誰かに手伝ってほしい」と思いながらも孤独に頑張り続けている。
・「本人に宿題の重要性がわかっていないようなので、先生から説明してほしい」or「夫に言ってください」(!!笑 今度言われたら使おう!!)
Posted by ブクログ
第1部はタイトルの根拠となることが多く上げられるおり、説得力があった。第2部は著者の個人的意見や思いが強く、主観的な論調だと感じた。
いずれにせよ、日本の女性は家事をしすぎであり、それが社会問題であると提唱した点は大変良いと思う。
Posted by ブクログ
多くの日本人が、丁寧な暮らしや、家事をきちんとこなすこと、
配慮の行き届いた子育てをすることを理想としている。
しかし他方では、日本人の「完璧家事」や「手づくり」礼賛の傾向、
さらに昨今のシンプルな暮らし(「断捨離」「ミニマリズム」など)の流行は、
母親への目に見えない圧力となると同時に、家族との分業を阻んだり、葛藤の原因ともなっている。
日本の家事の「あたりまえ」は海外の人の目にはどう映るのか。
なぜ日本では男性の家事参加が進まないのか。
国や学校により「よい母、よい家庭」であるよう仕向けられてきた歴史とは。
翻訳家として他国の友人も多く、家事や掃除術の専門家でもある著者が、
多くの聞き取りや国際比較などを参照しながら、
気楽で苦しくない家事とのつきあい方を提案する。(紹介文より)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
タイトルと紹介文がすべて。
日本人は料理、洗濯、掃除などの家事を丁寧にすることが、生活が豊かなことにつながると思っていて、そんなライフスタイルに憧れるけれども、共働きが増えている現代では難しい。
しかも、その家事は女性が担うことが多い。
そういった話をデータを基に解説されていてなるほど、と感じる。
ただ海外と比べて日本は…という話はそのまま当てはめるのは難しいのでは、と感じる。
家族間や文化や生活様式はその国そのものであり、
朝ご飯の外食文化や、家事の外注文化がすぐに日本に根づくのか、根付かせていいのかとは別問題。
となれば、従来の日本の生活様式を、現在の労働環境や家族形成に当てはめて変えていくしかないんだろう。
その過渡期にある気はするので、これからに期待。
Posted by ブクログ
割と雑多に日本の家事、主婦事情について書かれた本だった。
日本人が諸外国に比べいかにクオリティの高い家事を女性に求めるか、紹介されていたのは説得力があった。
また日本の家が雑然として片付け掃除が大変なのは和洋折衷のせいだというのも面白かった。けど、断捨離周りの終盤は話が混ざりすぎな印象。
ところどころ、微妙に同意できないところがあったり、よその家庭はそうなのかな、うちは違うけど…と思うところなどあった。日本を滅ぼすとまで言うなら、だからどうしろと、というのも思った。
Posted by ブクログ
大学1年生が一般教養のレポートで出すレベル。本人の主観的な推測と偏った意見(主に主婦側に立ったもの)が中心で説得性に欠ける。ソースも企業のプレスリリースやWeb記事、自分の子どもや知人外国人の話が中心で、参考文献も少なすぎる。
ミニマリストや伝統和食の朝ごはんに異を唱えながらも、本人はほうきや重曹などの「自然素材」を使った掃除を提唱していたり、「誰もが簡単に作れる食事」と結局手作りじゃないとダメという強迫観念を与えている印象。フルタイムで働いていたら朝ごはん(てか3食)作るのも無理なんですけど?食べたかったらそこらへんにあるパン適当に食べるか、昨日炊いたご飯勝手にあっためて、と言うレベルなのに、「簡単でもいいから」作らないとだめなんですかね。
しかもご本人は子ども2人を1年間海外に留学させるほどの余裕のある家庭なのだから、そりゃある程度家事できるよなあとひねくれて見てしまう。「海外はこうだ」と一律的に主張したって、そのまま日本に輸入できるわけじゃない。する必要もない。例えば家事代行やベビーシッターなど、他人が自分の知らない間に家に入るサービスは、まだまだ日本では受け入れられないと思う。そもそも、外注できるほど経済的に余裕のある家庭ばかりではない。
家の造りも海外と日本は全然違うから、全部を真似することはできない。個人的には玄関にコートとか仕事グッズ置いてごちゃごちゃするのは好きじゃない。たしかに玄関の段差は年々小さくなってきているけど、靴を脱ぐ文化はこれからも続いてほしいなあと思う。
参考文献
浅野まみこ『コンビニ食・外食で健康になる方法』
Posted by ブクログ
読後のこのモヤモヤっとした違和感はなんだろう、、、
書いてあることに間違いはないのだろうが、何かが違う。
家事=できればやりたくないものと決めつけていることだろうか。
心と時間に余裕さえあれば家事は楽しいものでもあるはず。
掃除をすれば家の居心地が良くなり、義務感で強制されなければ料理だって楽しい。
男性が女性に家事を押し付けるのは言語道断だし、時間がない人や家事が苦手な人は堂々と外食したり家事を外注すれば良い。
ただ、家族に心地よい空間を提供してあげたい、子どもに美味しものを作ってあげたいと思う気持ちは、著者の言うような義務感や世間の目の圧力とはまた別次元の思いのような気がするのだけれど。
Posted by ブクログ
特に前半が良く、食育の手作り神話とか、朝食温かい神話とか、日本のトイレ辺りは面白かったです。
後半の海外ミニマリスト変人説やナンシーさんの家辺りは個人的にもやっとしました。
手作りコースターとかそれこそ家事のやりすぎから離れていないような。。
ほうきとちりとりとか、物持ちの良さも俗に言う丁寧な暮らし感満載な気がして不思議でした。
生活感なくてミニマルなライフスタイルも、ナンシーさんのような生活感あるけど自然に囲まれて楽しんでるライフスタイルどちらも簡単に真似や維持できることではないからこその憧れなのかなと思いました。
Posted by ブクログ
SNSで片付いた部屋に住み、素敵な食卓やお弁当などの写真が、日々アップされている。
そんな私もミニマリスト に憧れて、インスタグラムをフォローしたり、書籍を読んだりして断捨離に勤しんでいる。
この著者が言っている事は分かる。欧米や北欧などと比較して、どれだけ日本が遅れているかをひたすら説明している。
そんな事は、今の主要なポストにいる大臣たちを見ればよく分かる。相変わらず女性軽視の失言も無くならないし。
家事代行のサービスも増えてきてはいるが、利用する側の肩身の狭さは拭えない。
ベビーシッターも海外の様には定着していないし、頼んだとしても祖父母の目は気になるところだろう。
いつまで経っても、世間は変わらないのかもしれない。
とりあえず日本人は「家事のしすぎ」だと意識をして、完璧を求めない、そんな事から始めるしかないのかも。
Posted by ブクログ
結局政治家の顔ぶれを見れば、
国を主導する人の主観点や、考えがわかる。
少しずつ変わっていけばいいなぁ。
ただ、あんまりもったいないと溜め込まれて
死なれるとまじ片付けたいへんだから。
勝手に親戚に金目のもの先にもってかれちゃうから。
Posted by ブクログ
本当に「女性は家事をきちんとしなくちゃいけない」という呪縛は強いと思う。そう思いつつもできない自分にイライラ。海外の人みたいに割り切れたら楽なんだろうけど。とかいいつつ、夫に掃除はお任せです。
Posted by ブクログ
他国にくらべ、日本に広く深く浸透しているように見える「ちゃんと家事」プレッシャー。丁寧なくらしにあこがれ、要求水準が高く、手抜きは悪、しかも実行責任は妻ひとり。もっと簡易化していいし、家族皆ができるようになった方がいい。
雑誌や本の企画・編集の立場からの記述もあり、テレビなどのメディアに踊らされているというか、作る側の意図や意識って結構あるんだな、ということに気づきました。
Posted by ブクログ
なかなかインパクトのある題だ。
しかし中身は責めることも、攻め過ぎることもなく、もう少しリラックスした内容だった。
とはいえ、ある人々にとっては「とんでもない!」の噴飯ものだろうが。
第一部は、表、資料を多用した論文に近い作りだ。
第二部は、片付け、ミニマリスト、断捨離など近年の片付けブームに待ったをかける内容だ。
第二部は第一部とは様相が違い、これはこれで生活の見直しという点で有意義である。
心地よい家とは何か、それを考え直すという点では良いが、第一部との違いに違和感を覚えた。
もちろん「家事」とはほぼ片付けであり、流れが全く違うというわけではないのだが、主眼がそこにだけ置かれているようで、それが前出の違和感につながったのだ。
46頁、『「女中のいる家」の基準が核家族へ』という考察は面白い。
人出があっての基準をそのまま核家族に当てはめるのはやはり無理が生じる。
それは現代社会とも同じだ。
働き手が減っているのに同じような基準のサービスを求めるのは無理であって、そこになんらかの合理化を進める必要がある。
まさに「家族経営」!
144頁の家族へのラブレターコンテストの最優秀賞について述べた箇所。
これはラブレターなんかじゃない。
自分の親、子供のシモの世話は仕方がない。
しかし、妻がやって当たり前と思っている夫の介護なんて私はしたくない。
悪妻で結構、だらしない母親上等!
心の中ではそう思っていても、そんな啖呵をきって実行するのはなかなか難しい。
少しずつ、「シェア」の概念が広がって行くことを願うばかりだ。
Posted by ブクログ
なんとなかおかしいよね、そこまでやる?と思っていることが、日本の昔の文化や諸外国の例と比較されて、だよね〜、と軽く思える。体験談も多いがそれなりにデータも出している。肩の力を抜いていいんだなと罪悪感なしに思えてくる。
・まずい料理に謝るのは日本だけ?
・和洋折衷の団地が片付かない家の原点
・「和洋中」なんでも作れるキッチンにある道具は
Posted by ブクログ
家事育児など家庭内のジェンダーによる役割は、「イクメン」なんて言葉がある限り解決しないのだこの国では。
女性はため息と共に読み終わり、こんな本こそ世の男性に読んで欲しいけど、読んだところで悲しいかな恐らく理解はしないだろう。
連ドラ「コウノドリ」で「俺も手伝うよ」と言った父親に「何言ってんだ、お前の子だろ」と言い放つ産科医。この一言に全てが凝縮されている。
父親本人の意識が変わってもそれをフォローする環境や周囲の理解、一番手強い身内の意識を変えていかない限り、ニッポンのお母さんは世界で一番大変な役割を背負ったままひたすら頑張るしかないのだ。働いて保育園の送り迎えに弁当に日々の食事に家事に加えて身綺麗にして「キラキラ輝いて」いることを求められる存在なのだ。お母さん本人が一番がんじがらめになり頑張ってしまうしかないのかも知れない。