【感想・ネタバレ】物語 ウェールズ抗戦史 ケルトの民とアーサー王伝説のレビュー

あらすじ

ケルトの民ブリトン人の島だったブリテン島をローマ軍が征服し、属州として支配を開始したのは一世紀中頃。五世紀に入るとローマは撤退、アングロサクソン人が侵入を始める。以来ブリトン人は、のちにウェールズと呼ばれる島の西の隅に追いやられ蹂躙されながらも、外敵イングランドに抵抗を続けた。そして1485年、ついに「勝利」の日が訪れる。それはあまりにもドラマチックな大逆転劇だった――。本書は、救世主「アーサー王」の再来を信じ、1500年にわたり強大な敵に抗い続けた、ウェールズの誇りと栄光の物語である。 【目次】プロローグ 「よそ者」と呼ばれた人たち/第一章 ブリトン人から、ウェールズ人へ/第二章 ノルマン人西へ、ウェールズへ/第三章 独立を懸けた最後の戦い/第四章 赤竜の旗のもとに/エピローグ ウェールズよ、UKよ、何処へ/ブリテン島およびウェールズの年表/参考文献等

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Posted by ブクログ

 本書はイギリスをミニヨーロッパ大陸として見ると、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの関係がよく分かるという所から説き始めているので、ブリテン島を舞台にぶつかり合ったケルトとローマ人、その後に出現したアングロサクソン、時に出没するノルマン人など相互に入り組んだ関係が分かりやすくなっている。やや捻りのきいたイギリス史の入門書であろう。

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2018年02月15日

Posted by ブクログ

ウェールズに視点を絞っているのがわかりやすい。
前半でアーサー王について触れ、後半でそのままテューダー朝について触れているのが良い流れ。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

主にイングランド支配に対するウェールズの抵抗の歴史を追った一冊。ローマ時代のブリトン人の抵抗の話もある。テューダー朝の成立をウェールズの勝利と見なす考え方が新鮮だった。

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2020年05月02日

Posted by ブクログ

我々日本人からすると、イギリスってとっても不思議な国ですよね?

去年大人気だったラグビーでも、「イギリス」のはずなのに、なぜか、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドと、それぞれが一つの国の様に参加している。。しかも、例えばウェールズの人たちはあんまりイングランドの人たちを好きじゃなかったりとか(全員とは言いませんよ!)、何やらライバル意識がある模様。。

イギリスという名称か知らない人からすると、「なんで??」と首をかしげたくなりますが、この本を読むと、「そうだったんだ~」とちょっと納得できます!

この本自体は、ウェールズに焦点を当てていますが、イギリスの成り立ちを知るには、とても勉強になる本でした!

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2020年04月02日

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