あらすじ
好評既刊の改訂第2版。開発の根本であり工程すべてに関わってくる「要求の仕様化」について,その重要性からじっくりと解説。「要求」とは何か「仕様」とは何かという本質から説き,仕様書作りの考え方や表現方法を具体的に提示します。第1版では,要求を表現する際に「振る舞い」に注目し,分割・階層化により振る舞いの範囲を狭くして仕様漏れをなくしていく方法を提唱しました。第2版ではその方法論をさらに深め,上位要求の表現や分割・階層化したときの下位層の要求を表現する際に「動詞」を意識する視点を全面的に打ち出しています。
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Posted by ブクログ
要求と仕様と理由を分けて記述し、それらをセットで紐づき構造にする。
軽視されがちな仕様変更時にも常に要求に立ち帰って影響範囲や制約逸脱を確認できる記述方式が望ましい。派生開発及び要求仕様記述の集大成として上記ノウハウを詰め込んだフォーマットとして、USDMと要求トレーサビリティマトリクスを提案されている。
Posted by ブクログ
何を作るとよいかということをここでは「要求」という漢字2文字で表現しています。仕事によっては「制約」という場合もあります。
これらの制約を仕様として記述するのが不十分だと,
何を,どういう条件で試験すればいいかが分からないため,
結果として,何度も作り直しをしないといけないこともあります。
システム設計の基本的なところを,清水吉男さんの経験に基づいて、うまく整理しているところがよいでしょう。
参考文献も,海外でも流通している基本文献をあげているので,
国際的な展開に役立てることもできるでしょう。
2011年の11月には,上海で開催された世界ソフトウェア品質会議でも関連発表があったので,参考にするとよいでしょう。
また,2011年6月の派生開発カンファレンス2011での
藤倉 俊幸さんの
ユースケースとUSDMにセミフォーマル手法を適用した要求検証
が,本書の内容を発展させるよい鍵だと思いました。