あらすじ
あの頃の魂が熱くなる――。直木賞×山本周五郎賞W同時受賞作家による至高のバンド小説! 2010年、宮城県仙河海市。中学時代から続けたバンドが解散した匠は高校の軽音楽部の扉を叩いた。失意も一転、部長の美少女・遥にひとめぼれ。彼女への恋心をきっかけに、少年は一つの目標を見つける。「このまちに初めてのライブハウスをつくろう――」地元の縁を巻き込みながら交差していく遥の過去と匠の未来。そして、あの春がやってくる。解説/尾崎世界観
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Posted by ブクログ
やはり私はこういう熱い青春小説が好きだ。仲間で壁を乗り越えていくことや、想い人のことを知るために行動することができるなんて羨ましい!というおばさん目線で読んでしまった。
舞台は気仙沼で、実在する店なども登場する。私が仙台に行くときに時々立ち寄っているアンカーコーヒーも「錨珈琲」として登場してくれて嬉しい。震災の描写は少なめ。
Posted by ブクログ
バンド活動や音楽が話の中心になるのかな、と期待していたのですが、匠と遥の恋愛話がメインのお話でした。青春小説としてはありなのかもですが「音楽もの(バンドもの)」と期待したいち読者としては、物足りなさが先立ってしまうのは否めません。
また、その恋愛話もうまくいきすぎていて、好きになっていくきっかけや流れが今ひとつピンとこなかったりしました。そのあたりに都合の良さを感じてしまいます。
ただ、話としては読みやすく、また分かりやすかった点は良かったです。前作にあたると思われる「オヤジ・エイジ・ロックンロール」も機会があったら読んでみたいです。