あらすじ
病床で綴られた連作詩「疾中」や「ポラーノの広場」「ひかりの素足」など宮沢の18篇と、「環礁」「李陵・司馬遷」など中島の7篇を収録。周縁から文学の核心に迫った二人の世界。
月報=夢枕獏、古川日出男
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Posted by ブクログ
「山月記」が好きなんだが、ほかの中島敦の作品も読みたくて手にとる。
表紙の色が大変綺麗。
南島エッセイ的なのと中国ものと。
内地、というのが日本のことだというのを理解するのにワンテンポ必要とした。
ある巡査の~は関東大震災での風評による朝鮮人虐殺の件が当事者の悲しみと怒りともに描かれている部分があり、しかもそれが言論統制により封じられていくという
結構日本に批判的だと思うのだがまだ昭和一桁代は発表が可能だったのだなあ。
悟浄さんのはとてもおもしろく読んだ。
万城目さんので悟浄出立ってのがあったと思うんだが、
そして大変おもしろかった覚えがあるんだが、
こっからか?
孔子のもおもしろかった。
各人の内側からの、語り、とゆーか、そーゆーところが好きだ。
やっぱ中島敦は好きだなー。
賢治さんは解説の「宮沢賢治は過剰である」の一言に
なんか非常になるほど~っと思わされた。
正直、嫌いではないが、理解不能な部分も多いので、
詩とか、そーゆーふうに解説されると、また味わいが違ってくるなあ、と。
狼森~とか改めて読んでみると意外とおもしろく、
あれ、こんな感じだったかなーっと。
私は雪渡りの子がメッチャ好きだ。