あらすじ
女に学問はいらないという風潮が残る明治初期、医学の道を志した女性がいた。日本最初の女医・荻野吟子である。夫に膿淋をうつされた屈辱と痛みから、同じ悩みをもつ女性を救うべく、かたくなな偏見と障害を乗り越え、医師の資格を取得し、医院を開業。やがて、婦人問題に取り組む社会活動にも参加していく。数奇な運命に満ちた愛と苦悩の生涯を医師出身の著者が、情熱と共感をもって描く評伝小説。
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知人に勧められて。
今自分たちが学問の自由を謳歌出来ているのも先人たちの勇気と意志の上に成り立っているということを改めて実感した。
読みたい本を読み、知りたいことを誰の許可もいらず気の済むまで学ぶことができるというのは当たり前のことではない。
そのことをこれからも胸においておきながら人生を歩んでいきたい、そう思わせてくれる素晴らしい本だった。
Posted by ブクログ
日本で初めて医師国家試験に合格した女医、荻野吟子の一生。
時代背景を詳しく知らない私でも読みやすく、とても面白かった。渡辺淳一さんの他の本も読んでみたい。