【感想・ネタバレ】カラヴィンカのレビュー

あらすじ

売れないギタリストの多聞は、音楽誌に穴埋めコラムを書いて生計を立てている。最近、離婚して、妻のつくった借金を抱えて困窮していた。ある日、彼のもとに仕事の依頼が入る。カリスマ的な人気歌手、実菓子のロングインタビューだった。義理と借金のためやむなく引き受けたものの、二人は幼い頃同じ家で育ち、しかも、多聞の亡父と亡兄はともに実菓子の夫であった。二人はかつて共に住んでいた田舎の家で再会し、インタビューを開始する。実菓子への憎悪と愛情という相反する二つの感情を抱えていた多聞だったが、実菓子は多聞の知らなかった過去を語りはじめた。かつて多聞の家とともに村の二大勢力と言われた実菓子の実家の忌まわしい過去。二人の母が突然姿を消した謎。実菓子が10歳の時に起こした冤罪事件と、二度の結婚の秘密。数々の出来事の裏に隠されていた凄惨な真実が解き明かされたとき、あらたな事件が起こる――。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

重い。閉鎖的な村で、封建的な旧家が2軒。

大人たちの最低な振る舞いにむかむかする。でも、読むのをやめられない。

 多聞はちょっとお人好しすぎやしないか。
 

0
2018年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重い、やはり。
最も身近で最も濃密なコミュニティーである家族というユニットだからこそ渦巻き、振り払うことが難しい厄介な感情の数々。
村という閉鎖空間を舞台に、その陰鬱さと対照的に今作も著者の筆は冴え渡っている。
個人的には、最後のドンパチの部分はちょっと作品の格を損なっている気がして蛇足かなと思ったし、嘘の応酬こそが核とは分かりながらもその繰り返しがややくどいかな、とも感じた。

「ごんぎつね」があのような形でラストに活きてくるところはまさに遠田潤子氏の真骨頂であり、さすがの腕力だ。

0
2018年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「鳴いて血を吐く」の加筆修正、改題した作品とのこと。蔵や、ギター、閉鎖的なムラなど既視感があったのはそれか…
藤屋と斧屋の二軒の旧家が濃厚かつ執拗に代々の人間にのしかかる。入り組んだ話が更にもつれ正しい事は何か分からなくなる。それぞれの言い分はあるものの全体に哀れで悲しく苦しい。
遠田さん、これほどの作品を書いてすり減らないのかな…読んでるだけで疲弊してしまう。

0
2025年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

田舎の村の二大旧家、藤屋と斧屋。後者は廃れ、前者は健在。斧屋に生まれた実菓子が藤屋を狂わす。人気歌手となった彼女にインタビューすることになった藤屋の多聞。父親も兄も実菓子に殺されたようなもの。しかし本当にそうなのか。

彼女はそんなに酷い女ですか。最低の女ですか。凄まじい美貌の不幸な少女。男たちが勝手に、彼女をわかってやれるのは自分だけだと思い込んでいたように感じます。彼女は思わせぶりなことなんて何もしていない。冷めた目をしているようでいて、周囲のことをよく見ている。彼女は人をかばって嘘をつく。みんな彼女に救われていたのに、気づかない。結局、相手のことをいちばん考えていたのは彼女なのでは。

『雪の鉄樹』と『アンチェルの蝶』と同じくらい重くて暗いけど、その2作ほどの圧倒的な余韻はありません。信頼していた人が急に変わる様子など、ついていけない部分があります。それでも、たったひと言、彼女が聞きたかった言葉が明らかになったときはたまらない。

0
2018年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何から何までひどい。どのエピソードも不快ってのが凄いです。最後のほうで、生い立ちから、仕方なかったって語るけど、それさえも不快。

あまりにひどくて、早く幸せな現実を見せてやってくれと思いながら、読み進めた本です。

0
2017年12月17日

「小説」ランキング