あらすじ
頬に一文字傷を持つ凄腕の流れ板前・梶川政一は、一流の腕前と徹底的な仕事ぶりから鬼政の異名を持つ板前である。だが、それだけの腕を持ちながら一つの仕事場に留まる事をしない。なぜなら幼い頃、生活苦から養子に出された行方不明の妹・悦子を探し出すためであった。流れ板前で培った人脈や人伝を駆使して梶川はいつの日か、妹と再会し、再び家族として暮らしていく想いを胸に秘め、鬼政は今日も板場で包丁を振るうのであった…
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匿名
創業120年の老舗の料亭「春秋」は、主人を亡くし、ドラ息子が板場を仕切るようになってから、すっかり落ちぶれてしまっていた。そんな店の窮状を救うべく派遣されたのが、凄腕の板前・梶川政一その人。
1巻では、春秋の板長の座を賭けて、政一とドラ息子の献立勝負が描かれる。人情味あふれる料理漫画でとても面白い。
高倉健さんみたい
荒々しい高倉健さんが料理してる、そんな感じ。
高倉さんが芸や人に誠実であり続けようとしたのように(←勝手ないんしょうだが)、料理に誠実であろうとする人格はかなり荒い主人公。
超絶技巧で客と同僚たちの度肝を抜きつつ、ふやけた職場の人間には鉄拳制裁や強烈な背中を見せてリーダーシップを見せる。
最近、こういうタイプのリーダーは問題になりがちだけど、漫画で見る限りはいいかもと思ってしまう。
凄いのは料理の腕だけじゃない
頬に傷ですからパッと見じゃ訳ありの料理人にしか見えないのですが料理人としてはまさに凄腕。そんな鬼政がやってきたのは老舗の料亭、バカ息子のせいで潰れかかってるのを見事に救ってくれました。救ったのはそれだけじゃないんですよ、この料亭で壊れた解れた男女関係も修復させたのも憎い。人情ドラマな料理マンガです。