【感想・ネタバレ】遺譜 浅見光彦最後の事件 下のレビュー

あらすじ

美貌のヴァイオリニスト、アリシアから「遺譜」捜索の依頼を受けた浅見光彦は、依頼の裏に戦前日本とドイツまで遡る陰謀があることに気づく。浅見家にも繋がる「遺譜」に隠された盟約と、陽一郎の暗躍。真相を確かめるため赴いたドイツで、アリシアの祖母から明かされた哀しい事実は浅見の大義と正義を揺るがす。70年の時を経て甦る陰謀に、浅見家の人間として下す究極の決断とは――。国民的名探偵が迎える衝撃的ラスト!

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Posted by ブクログ

フルトヴェングラーの楽譜、音楽家から見るとひどいものだったが、浅見はそれが暗号と推理.ドイツから日本に密かに送られた退廃芸術の絵画のリストと判明.一連の動きに浅見の祖父が関与している事実もあり、忌部は光彦に惚れ込んで自分の余命も勘案して、その後のことを託す.光彦がドイツで会った上野が全体像を把握していることが次第にあからさまになる過程が楽しめた.それにしてもドイツ、神戸、篠山と素晴らしい舞台の上で、ラインバッハ家、浅見家の面々が仕掛ける工作が、長い時間を含めたなかで明らかになる筋書きは素晴らしいと感じた.

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

最後の事件と銘打っただけに、大変壮大なミステリーが仕掛けられていました。
戦前のドイツ、ヒトラーユーゲント、退廃芸術に、偽札と偽札で買った財宝。
ヒトラーから隠した芸術と財宝たちはどこへ?それは誰が?
主に歴史的謎を追って、途中でいくつか起きた殺人の謎解きはちょっと簡単すぎのきらいもあり。この作品で死んだ人は過去の被害者に比べて扱いが軽くて、なんだかちょっと気の毒でした。
とはいえ、長年の浅見ファンには、割と納得の、最後の事件だったのでは、ないでしょうか。
少なくとも私は良いと思ってます。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらず、歴史的な話のどこからどこまでがホントだか解んない造り。誰か、光彦坊っちゃんと佐和さんの子供が探偵になったスピンオフでも書いてくれないかな。

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2023年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いや~、なんというか・・・微妙。謎解き自体は面白かったですが、大きな流れに流される光彦さんが微妙。
でもこれはこれでいいかなと思います。

風の噂に「結婚した」と聞いていましたが、正しくは「結婚しようと決めた」。
平家伝説の話覚えてないんですが、佐和さんが高知の人で嬉しい。たぶん光彦さんは誰かが強烈に後押ししない限り結婚話は進まないだろうし。
でも相手20歳とかしばらく会ってなかったのにとかまだプロポーズもしてないのにとかちょっと、ていうか結構引きました。
しかし私的にはもしかすると結婚しないかもしれないなというラストでした。
まあでもあとがきでタブーを破ると書いてたんですが・・・辞めると言いつつ、光彦さんのことだから案外最後の事件かどうかも怪しいなと思いました。
生まれ変わったといっても結局今までの経験があっての自分ですからね。

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2018年01月13日

Posted by ブクログ

内田康夫『遺譜 浅見光彦最後の事件 下』角川文庫。

上巻ではヴェングラーの楽譜を預かっていた忌部という人物が何者かに殺害され、挙げ句に楽譜まで何者かに盗まれる。どうやら戦時中のドイツと日本の秘密めいたことが一連の事件に関連しているようだ。

読み終えれば、年月の長さだけを感じる大したことのない事件で、退屈な時間を費やした虚しさだけが残った。やはり、このようなソフトボイルド探偵小説は性に合わないのだとあらためて思った。

本体価格680円(貰い物0円)
★★★

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2020年06月03日

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