【感想・ネタバレ】さよなら、おとこのこ（2）のレビュー

志村貴子

謎が少しずつ解かれてゆく 「自分の恋心と向き合う」ことで

勇紀と同棲し、性的にも充実した日々を送っていたかなでだが、身体だけ子供に戻ってしまい、頭も生活も混乱するばかり。こうなった原因を探ろうと、以前の記憶を呼び戻すうち、勇紀とつき合うことになった日のことや、脚本家としての才能不足に悩んだ日々が思い出される。その苛立ちの勢いで、かなでは一度勇紀に別れを告げていたのだ…。
一方、勇紀は、長い片思いのすえに叶えたかなでとの関係がもし揺らいでしまったらと不安にかられる。そんな中で、心に聞こえる不思議な声が、実体化して現れ…？

[Posted by ブクログ · ★★★★☆]

段々と謎が解けていってます。
このお話は人を選ぶかもです。私にはスルメ本になりそうですが（笑）
時系列が行ったり来たり、話によって主観が変わり…って感じですが、読んでは何回か前のページに戻ってを繰り返すと
理解できました（私の理解力が低いだけかも^^;;）
単なるファンタジーではなく、人間の欲や嫉妬も混ざって面白い作品です。

[yoko · ★★★☆☆]

評価

現実と心象風景が入り混ざって、どこまでが現実に起きている現象なのかわからなくなる。志村さんらしい、独特の世界観。難しいところもあって、評価に困る感じ。分かりやすいBLではないけど、私は好きです。