あらすじ
【電子限定!雑誌掲載時のカラー扉収録】
「僕らは弱い生き物だ。だから誰かとごはんを食べる。」
傷を抱えながらも、ゆるやかに仕事を再開した千春。
新しい恋人に、微妙な居心地の悪さを感じているナカムラ。
同性への秘めた恋心と、かつての夢に身を焦がす英治。
同級生の死が引き合わせた3人は、ともに暮らしごはんを食べる仲になった。
恋も仕事も人生も、“解決”なんてきっとない。けれど一緒にごはんを食べて、笑いあえる人がいる。“何もしない”がありがたい。そんな幸せを噛みしめて、私たちは今日も生きる。
人生につまずいた3人の、恋や仕事やごはんの話、第4巻!
「28歳ともなれば 知っている
私たちが欲しいのは“問題の解決”とかじゃない
問題が解決したって 助かるわけじゃないんだ」
アラサーの心にしみじみと沁みるセリフです。
このマンガの良いところは、ごはんやチープな友情を理由に安易に悩み相談したり答えを出そうとしないところ。
千春もナカムラも英治も、そんなに簡単に幸せになれるような楽な人生じゃないってことは分かっているのです。
分かっているうえで、毎日の食事くらいは美味しく、楽しく、幸せに食べたい、ただそのためだけに一緒に食事をするのです。
変な悩み相談も無理矢理な結論もない、自然に流れていく物語が心地よいです。
そして何よりも良いのは、おかざき先生が描く、3人の「美味しい!」の表情!
はふはふ、ほふほふ、夢見心地な両目に高揚した頬、とにかく幸せそうな顔が最高です。
毎回詳細なレシピとともに出てくる絶品料理は、どれも本当に美味しそうですが、
私が一番食べてみたいのは、第1話に出てくる「ホットプレートで作る包まないギョーザ」!ぜひ今度挑戦してみたい。
心が疲れたとき、悩みに悩んでにっちもさっちもいかなくなったとき。
無理に答えを求めるのではなく、誰かとただただ美味しいごはんを食べることも大切なことですよね。
感情タグBEST3
主人公の過去が見えてきた
英治の言葉、いつもいつもぐっさりくる。目を向けたくない感情とか経験に、嫌でも向き合わされる。
登場人物はみんなうまくいかないことを抱えていて、どれもすごく難しくて、もどかしい!
みんな頑張っていて、エネルギーをもらえる。
Posted by ブクログ
人生、やらなかったこと、の方が残るんだな。
という言葉が良かった
おいしそうなマンガ。
暇だと自分を呪っちゃうから、忙しいほうがいいんだよ
幸せになることが人の目的でもないからな。
私たちは弱いので嫌なことを忘れて、細やかな良いことだけを噛みしめて生きていくんだ
ナイス衝動買い!
買うつもりなく試し読みしたのですが、、、。
全巻購入してしまうほど、良かったです!
三人三様、いろいろあって、不穏な雰囲気も漂わせつつ、ご飯を食べるシーンになると料理本ですか?と思うくらいのレシピが出て来るのですが。
主人公たちアラサーの葛藤が、良く書けていて、共感すると共に応援したくなりました。
続きが、楽しみです!
とにかく食事が楽しくなる!
彼らが作るもの、食べるもの、全てが美味しそう!
レシピ載ってるので作れるのもいい♬
ストーリーとしては、
食事メインなわけではなく、
やはり先生ならではの心の闇や、
一筋縄では行かない事象が
そこはかとなく現れて、
単なる美味しいだけの漫画じゃなくなるのです。
絵もセリフも魅力的。
前巻もそうでしたが、
最後のセリフが予感させる
不穏な空気にソワソワしてしまいます。
おかざき先生の作品は奥深い!
Posted by ブクログ
簡単料理のマンガかと思いきや。
でした。
この作者さんの描く絵はとても綺麗。
ストーリーもけっこう心に来るものが多いです。
まだ続きがあります。楽しみです。
Posted by ブクログ
恋に躓いた。過去を振りほどけない。新しい環境に馴染めない。自分に自信を持てない。どうしたらどうなるのかわからない。どれもがスッキリ解決することなんて、きっとない。でも、それを「そう」と受け止められる、受け止めてもらえることが救いになる。また前を向こうと思える。誰かと一緒にごはんを食べて笑い合えること、そんな相手や時間のあることの、何と温かく幸せなことよ。大事にしなくてはと、改めて感じます。