あらすじ
なんとなく「風俗はダメでしょ」と思っているすべての人へ。
売春の是非を中村うさぎが風俗嬢から学者までと語り合い考える。
中村うさぎと売春を語り尽くした人たち~現役風俗嬢たち(ソープ・デリヘルなど)、中塩智恵子(ライター)、畑野とまと(ライター・ニューハーフヘルス嬢)、神田つばき(AV女優・『東京女子エロ画祭』主宰)、坂爪真吾(非営利組織 ホワイトハンズ)、開沼博(社会学者・立命館大学准教授)、伏見憲明(作家・ゲイバーのママ)、佐藤優(作家・元外交官)、倉田真由美(漫画家・タレント)。
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考えさせられた…
自分自身、性風俗に人一倍嫌悪感を持っていた。夫が過去、風俗を利用したことを聞き、離婚すると騒いだほどだ。風俗を利用する男性の気持ちやそこで働く女性の気持ちを知ってみたいと思っていたところ、この本に出会った。
性の自主性、なるほどと思った。確かに「身体を売る」という言葉で何となく汚らわしいと思っていた部分はあった。そして、今風俗で働く女性(特にデリヘル)がいかに危険にさらされているかということを初めて知った。ここまで、社会に浸透しているならば、女性が安全に働ける環境にしてほしいと願わずにいられない。風俗嬢の話が載っていたが、中絶の話は同じ女として辛すぎた。
風俗反対の人とも対談していて、様々な立場からこの問題を考えたいという筆者の考えが素晴らしいと思った。
今まで当たり前のように嫌悪感を抱いていたものについて、もう一度立ち止まって考えようという気持ちになった。
私はこの本に出会って視野が広がった。