【感想・ネタバレ】老人の取扱説明書のレビュー

あらすじ

「赤信号でも平気で渡る」
「急に『うるさい!』と怒鳴られた」
「私の作った料理に醤油をドボドボとかける」
「『早く死ねばいいのにと、思っているんでしょ?』と言われる」
…、
老人からこんなことをされた覚えは、ありませんか?

すると、こう考えると思います。
「認知症でボケがはじまったから」
「価値観が古く、新しいことを受け入れない頑固者だから」
「若い人へのひがみが多くて、性格が悪くなっているから」

確かに、中にはこのような老人もいますが、
圧倒的多数の老人は、全然別の原因により、困った行動の数々を起こしていたのです。
しかも、老人になることで誰でも起きてしまう現象によります。

本書では、現役の医師であり医学博士の著者・平松類先生が、
10万人以上の患者と接してきた経験をもとに(その多くが老人)、
老人の困った行動の原因を明らかにし、
解決策も提案しました。

例えば、赤信号でも平気で渡るのは、
「周りのことを考えずに、車も勝手に止まってくれる」
と勘違いをしているのではなく、
「瞼(まぶた)が下がってくるうえ、腰も曲がっているので、信号機がある上方がよく見えない」
など、体の状態が原因となっており、
性格やボケなどとは関係がないのです。

このように原因を知ることで、
イライラすることも減りますし、
どうすればいいのかも考え、実行できます。

例えば、
周囲は「信号が赤であることを伝える」「運転中に道路に老人がいたら、スピードを落とす」
老人本人としては「瞼が下がらないように目のカンタンな運動をする」「瞼が下がる原因となるコンタクトレンズを長時間使わない」
など、簡単なことで済みます。

本書は、今後絶対に訪れてしまう「超高齢化社会」を生き抜くための“処方箋”です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

母親、義母との対応の参考になるかな…と思って読んだが、夫だけでなく自分も老いにどう対処していくのか、真剣に考えさせられた。

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2018年04月20日

Posted by ブクログ

誰もが必ず老いる
日本は高齢者がすごく多い
だったら自分が老人になった時のこと
今日、出会う老人のことを知るのは
今後の自分にプラスになるはず

読んだ内容を思い出す為にまた何度も読むつもり

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

加齢による体の不具合の説明がわかりやすいし、自分の偏見に気づけた。
生きてる限り誰もが通る道だから読んでおいてよかった。

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2020年12月20日

Posted by ブクログ

『昔はこんなひとじゃなかったのに』
『なんでわかってくれないの』

”よく聞きます"

日本はこれから高齢化が進みます。
知っているだけで心が乱れないこともある。

備えの1つとして、持っておくのもありかと。

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2020年05月22日

Posted by ブクログ

面白かったし勉強になった。
自分視点であまり考えられてなかった。
老人と接する時に色々と注意していきたい。

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2020年02月24日

Posted by ブクログ

人の事はあまり言えませんが本当に、情けない老人が多くなっているとおもいます。もっと若い人の見本になるような行動をとろうよ。見ていて恥ずかしく、情けなくなる。

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2019年09月23日

Posted by ブクログ

家族も歳をとり、仕事で高齢の方と
接する事もあるので、手に取りました。

老化について知識があれば、お互い
少しでも気持ちよくコミュニケーション
が取れるのではないかな。

子供時代のない人は居ないし、
生きていれば、自分もいつかは老いる。

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2019年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰もがいずれは歳をとって“老人”となる。
だから、老人の存在を否定するものではないが、高齢者の割合が大きくなりすぎた今のこの国で、様々な問題が起こっているのも確かだ。

情報番組で専門家が、老人問題について呼ばれて解説している。
この本の作者も、たびたび呼ばれるようだ。
私たちも興味を持って、メディアからの情報に当たるのだが、時間が経つと忘れがち。
この本には、それが分かりやすくまとめられている。

老人の行動の原因を解説し、どう接したらいいのか提案し、これから老人になる人たちには、どうしたら“困った老人”になるリスクを減らせるか提案している。
身近にある、“老人に優しくない制度(制度?)”をちょっと直したらいいのでは?という提案も。
信号機を見やすくする、渡れる時間をもっと工夫するなど、もしかしたらすぐに出来ることかも知れない。

年老いた親に困っている人たち、年老いたお客の対応に困っている店員さんたちにも、是非一読をお勧めしたい。

ちなみに、完璧に高齢者を扱っているのは、『詐欺師』だそう。
びっくりだ!!
詐欺師に負けてはならない。

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2019年03月01日

Posted by ブクログ

とても勉強になった。老化について、おおよそ知っているつもりだったが、実際はそうでもなく、専門家の知見はありがたい。

老人との会話で、どんなふうに気をつけたらいいかわかったし、これから優しく接することができそう。

補聴器の項目がとくに役立った。

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2019年02月25日

Posted by ブクログ

老人がなぜ扱いにくいか、そしてどのように扱えば良いかの指南書。

具体例を元に解説してるので説得力があった。

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2018年12月04日

Posted by ブクログ

★4.5(3.52) 2017年9月発行。今月40歳を迎える平松先生による老人の取扱説明書。老人のよくある困った16の行動について、何故そうするのか、周りの人がしがちな間違い、周りの人がすべき正しい行動、自分がこうならないために、自分がこうなったらどうすべきかについて、延べ10万人以上の老人んと接して、かつ国内・海外の最新論文や文献・データを読み漁った著者により分り易く解説。なるほどと思われることが至る所に。身の回りに老人がいる方にはとても役立つ本なので、是非読んで老人に正しく接して欲しいですね。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

高齢者のあるあるを医学的に解説した本です。なるほど&自分も気をつけようと。予防は40代かららしいです。

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2017年11月19日

Posted by ブクログ

親が高齢になったので購入。

老いたことで、どのような変化が起きるのかとどう対処すればよいかが解説されている。
前書きにもあるように、これから親が高齢となる人やその子ども、高齢者と接する仕事の方が読んでおくと楽になる本だと思う。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

感想
老人に対する接し方。理解をしても実行に移せるか。いずれは自分も老化し世話をされる側になる。今のうちから知識を持っておけば動揺も少ない。

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2023年01月12日

Posted by ブクログ

実家では、老いた父と弟が二人で暮らしていて、

いろいろと大変そうなので、何か参考になれば・・・と、

こんな本を読んでみました。



老人の困った行動、

・都合の悪いことは聞こえないふりをする

・突然「うるさい!」と怒鳴る

・無口で無愛想

・約束したのに忘れる

などなど・・・

当てはまることは、たくさんある。



しかし、これらは、認知症とか、頑固な性格によるものばかりではなく、

「老化」による身体の変化なので、

イライラせずに、冷静に対応するべきだと、

その対処法を医学的に優しく解説しています。



すべてが解決するわけではないけど、

なるほどぉ・・・と思うこともあって、参考になるかも。



今度、実家へ帰るときに、弟に持って行ってあげよう。

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2022年03月26日

Posted by ブクログ

すぐ読める。老人になった時に、普段の物事がどのように感じられるかが非常にわかりやすく書いてある。
・耳鼻科で書類を揃えて補聴器を安く買う、何度かメンテナンスする。
・ネガティブ発言を封じるのは逆効果。庭掃除などリスクの少ない仕事をさせる。
・伴侶に先立たれた高齢者は自殺する可能性が高い。こまめに連絡を。
・塩味は若い人の12倍で同じに感じる。だしで旨味を、一部の料理だけ薄味にしてアクセントを。
・あれ、これ、それは取り繕いの可能性あり。認知症かも。
・日本の信号は高齢者には優しくない。赤が青に変わるのを待ってから渡る。
・高齢者の事故で最も多いのは家の中。照明をケチらない。
コラムの五感の低下も印象的。

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2019年05月07日

Posted by ブクログ

既知のことが多いが、年寄りの困った症状を、その原因から丁寧に説明している。年寄りの行動に対する理解が深まれば、嫌な思いも薄れるだろう。自らも何に備えるべきなのかを想像しやすくなった。さらっと読めた。

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2019年02月23日

Posted by ブクログ

平松類 著「老人の取扱説明書」(2017.9)、笑いながら読みました。気をつけてもどうにもならないものもありますが、気をつけたいと思いますw。老人の困った行動: ①都合の悪い事は聞こえないふりをする ②突然、「うるさい!」と怒鳴る。でも、本人たちは大声で話す ③同じ話を何度もする。過去を美化して話すことも多い ④「私なんて、いても邪魔でしょ?」など、ネガティヴな発言ばかりする ⑤せっかくつくってあげた料理に醤油やソースをドボドボとかける ⑥無口で不愛想 ⑦「あれ」「これ」「それ」が異様に多い ⑧信号が赤に変わったのに、ゆっくり歩いている ⑨口がそこそこ臭い ⑩まだ夜じゃないの?というほど早起き など。

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2019年02月21日

Posted by ブクログ

メモ

・聞こえないのは「フリ」ではなくて、ホントに聞こえてない。聞き取りにくい声域もあるし、自分に話しかけられてるのが分からなかったりする。赤信号を渡るのは、信号機が見えにくかったりするのに加えて、信号の変わるスピードは全く老人に優しくない。いずれにせよ、即座に高齢者の人間性と結び付けて批判的な感情を持たないこと。

・味付けが濃くなる(そうか?と言う気もするが)
→亜鉛を取ると味覚に良い

・口臭
→デンタルフロスを使う
→パイナップル、パパイヤ、それにりんごもよい
→口呼吸は加速させる

・家の中で転倒する
→片足立ちできるかチェック。15秒以上でないと危険
→目をつぶってもできるように

・むせやすい
→喉を詰まらせたら、四つん這いにさせて背中を叩く(タッピング)

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2019年01月12日

Posted by ブクログ

認知症が始まった、義母に思い当たる項目が多々あり参考になりました。
また、自分への予防にも参考になりました。

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2018年11月11日

購入済み

なかなかいい

この本は、比較的、親は認知症まではいかないけど、最近会話がかみかわない、居るだけで苛々するなんて方に最適かもしれません。

読むと両親に優しくなれます。
苛々したら、何度も読み返したいと思いました。

だって、大切な家族ですから

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2018年10月27日

Posted by ブクログ

20180215 身近な疑問の回答を求めたのと予防の為と思い買った。結果は期待通り。生活の見直し、親との付き合い方をどうしていくか?参考になる。これからますます老人化社会を迎える我々にとってこの本はいろいろな機会を与えてくれそうだ。住み易い世の中にするために役立てたい。

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2018年02月15日

Posted by ブクログ

老化がもたらす変化。
少しずつ我が身にもその変化が感じられる今日この頃。
どんなものなのか、どう対応するのか。
参考にしていこうとは思う。

が、気持ちが塞がる本ではある。

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2018年01月16日

Posted by ブクログ

私、58歳独身。母、82歳障害者。二人暮らしです。日に日に衰えが見える母にどのように対応したらいいか思い悩んでいるときに、出会った本です。なるほどと実践できることもあります。読み終わって、母に対する姿勢が優しくなったような気がします。

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2017年12月20日

購入済み

ご老人はもっと複雑です

作った料理に醤油をかけられても、言ったことを聞いていないと言われても、すぐ怒っても、そういったことは当たり前のことなので、気にしません。信号だって渡りきれない人が居れば待ってあげればいい。
本の内容位ならまだかわいいと思います。

困るのは、絶対にされては困ることをされること。命に関わったり、生活に支障が出ることなどで、お願いしても、簡潔に大きく紙に書いても、やりたいことはやらないと気が済まないし、言えば言うほどやるし。兎に角自分の欲が全て満たされるまで押し通す。
絶対につじつまの合わない話の作り替えだったり、自分は良いけど他人はダメだという姿勢を貫いたり。

そういう自分勝手理論が歳を重ねる毎にひどくなっていくのも老化のひとつなのかと思いますが、次回作は、そのような踏み込んだ内容の対処方法をお願いしたいです。

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2018年01月30日

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