【感想・ネタバレ】ブランドのはじめかた 5つのケースでわかった経営とデザインの幸せな関係のレビュー

あらすじ

経営とデザインの融合でブランドは成功する!

赤字ブランドを黒字化し、成長を続ける「中川政七商店」十三代 中川淳と、
「COEDO」「nana’s green tea」「生茶」など数々のデザインを手掛けるエイトブランディングデザイン代表 西澤明洋が、
経営者、デザイナーそれぞれの視点から「ブランドのはじめかた」を解説します。

両者が手がけた5つのブランディングのケースを参考に、経営とブランドとデザインの関係性をひも解く内容。
ブランドを成功させるためのノウハウ、ブランディングの具体的な進め方なども掲載しています。
ブランドやデザインが企業経営にもたらすメリットについて見識を深めたいビジネスパーソンにとって見逃せない一冊です。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「ブランディングとは差別化である」

この言葉だけで十分というほど5つのケースが裏付けている。
第1章では5つのケースを通じていかにしてブランディングをおこなうことで成果に結びつけたかという話が載っている。その後、ノウハウにうつる。

冒頭で述べたようにブランディングとは差別化のことである。
いかに自分の強みを活かしながら、その強みをどう具現化するか。言語化までは多くの場合できるのだが、デザインにうつるときにロジックの飛躍がおきる。
デザインはマーケティングの要素もとても含んでいるしいろんな要素はつながっているのだと思った。
楽しい。

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2016年05月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ブランディング成功事例のケーススタディ。

エイトブランディングの西澤さんのセミナーを以前受講した事があり、フォーカスRPCD理論などその際に耳にした内容が記載されていた。
かなり面白いというか、実用的な理論なので読んで損はない一冊だと思う。

商品企画でなくとも、企業イメージをつくる経営層から商品をエンドユーザーに”伝える”セールスまで、「イメージをつくり、伝える」というフェーズは発生する。
何を大事に、何をフォーカスするのか、という概念だけでも知っておけば全く違った動きになるのではないか、と。

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■COEDO
ブランドに関わる全ての文言やコピーをライターを介さずに決めた。
⇒コンセプトの基盤が出来、ぶれない基礎に

「伝えるべき事をきちんと整理して、しっかり伝える」
ブランディングはそれに尽きる。

■nana's green tea
「毎回違う事をやりたい」
⇒全店共通で変えない部分:ロゴなど
 少し変える部分:グラフィックパターンの茶鶴など
 大きく変えて良い部分:新商品はどんどん追加する

抹茶を主軸にしたカフェは「誰もやってないからやってみた」と
単純な理由から始めたが、それがオンリーワンのポジショニングに。

■HASAMI
売上げ管理を雑多に行なっていたが、見直し。
感覚的な「あれが売れる」「これは売れていない」を数値化した
⇒売れていない商品をバッサリ落とし、製品数を3分の1にした

「何のために、どんなブランドをつくるべきか」

結果として波佐見という地域のブランディングに繋がったが、
産地の強さはそこの一番星の輝きっぷりで決まってくる
⇒1社が儲かれば良い、という思考では地域は盛り上がらない

■粋更
ブランドマネージャーの仕事は「自分で決めること」
ブランドの全てをコントロールし、組織に横串を通す感じ

中川政七商店では「ブランドマネージャーはスキルではなく人格だ」と
規定して、各ブランドごとに1人ずつ確保している

新しいスタッフで理解が浅い人には「石田を見なさい」と言う
動き、言葉遣いからブランドを体現しているので、それを参考にしなさい、と

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■ブランディングとは「差別化」

「ブランディングとは、ある商品・サービスもしくは企業全体としてのイメージに
 ある一定の方向性をつくり出す事で、他者と差別化すること」

・お客様の頭の中にあるイメージを作り出し、商品やサービスに結びつける
・ブランドをつくる、という事は総体としてのイメージによる「差別化」を図ること

当然ながら十分な水準の品質をもった上で、
「他とはどう違うのか、という部分をお客様に伝えること」が差別化する事

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2017年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ブランドは高級で、デザインがよくて、というものではない。

・自社の製品と他社の製品の差異をみつけ、差別化をはっきりさせること。
・市場に他社が手を出していないポジションを作ること。
・集中突破により他との差別化を図ること。

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2013年04月29日

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