あらすじ
●17年秋には「働き方関連法」が成立する見込み。関連する法律の成立・実施をにらみ、企業の取り組みも性急になっています。各地で労務担当者を対象にした研修がさかんに実施されるなど、「今から何をすればよいか」の具体的情報がいま求められています。
●本書では、そういった疑問に答えるべく、企業の労務リスクに向き合ってきた社労士が執筆。仕事に関する時間の概念を明らかにするとともに、現在審議されている法案や考え方の方向性を示しながら、「残業させない」「しっかり休暇をとらせる」施策を解説します。「自主的な勉強会は労働時間なのか」「ダラダラ残業を防ぐには?」「労基署の動きはどうなっている?」など具体的な例を出しながら説明します。パート・派遣社員を含めて多様な働き方をする従業員が増える中、人事・労務担当者、もしくは職場のマネジャー、リーダーが知るべき内容です。
●著者の北岡氏は、元労働基準監督官で現在は社会保険労務士。政府の動き、企業の取り組みの両面をにらんで解説します。
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Posted by ブクログ
長時間労働をメインに働き方改革が語られていた。どちらかというと使用者側の立場で、どのように働き方改革をしていくか、訴訟になった時に身を守るためにもどういう工夫をして時間管理をしていくか、ということが語られていた。ダラダラ残業を防ぐには事前申告制を、とか、しかしそれはなし崩しになりがち、とか、うちで実際に起きているなと思う。名ばかり管理職が労働時間の適用除外となることも、マクドナルド事件のようにその妥当性が否定されることも結構あるようだ。みなし労働や裁量労働制を導入しても、特にうまく仕事を捌けない新人にとっては労働時間が長くなりがちで、その健康障害を会社が見落とすことになりかねず、そうした労働制の適用が認められないこともある。どこまでを労働時間と認めるのか、どのように労働時間を正確に把握するのか、難しい。
Posted by ブクログ
4月の施行に合わせて2月末には各出版社から関連本が一斉に出揃うのはわかっていたが、豊富な裁判事例が載っていたので読んでみた。
RPA、AI、ICなどを働き方改革に絡めて整理してあってかなりおもしろいし、「前史」への理解は深まった気がする。