【感想・ネタバレ】言の葉の庭のレビュー

あらすじ

靴職人を志す高校生・秋月孝雄(あきづきたかお)はある雨の朝、
学校をさぼり、日本庭園で靴のスケッチを描いていた。
そこで出会った謎めいた年上の女性、ユキノ。
やがて二人は約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、
心を通わせていくが、梅雨は明けようとしていた……

思春期ゆえの内面の機微を繊細に描き出すことで、
主人公・孝雄(たかお)の心情に迫る加納新太版ノベライズ登場!

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Posted by ブクログ

「子供が大人かではなく、人の心に敏感で、しかも強い忍耐力を備えた存在になること。そう慣れない人が多いから、なれる人はそうなるべき。」
→具体的には、「強い力で前に進む姿を見せること。それが第一歩」

ゆきのさんが「あなたはもちろんあなた自身のために前に進んでいるのでしょうけど、私には、あなたが私のために前に進んでくれているように思えることがある。」といっていた。
→1人が前に進むと、もう1人も前に進めるということか?

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

新海監督のこれまでの作品の絵をイメージして読み終えました。
透明感が素晴らしい。

新海監督作品は青空が綺麗だけれど、都会の真ん中の雨に濡れた日本庭園の公園ってイメージも想像しやすい。
悪意のカタマリもそれなりの理由や形があって、読んでいて悲しくなったり。
中高生にオススメしたい。

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2024年02月08日

Posted by ブクログ

深夜の3時に放送してたけど前半で寝落ちしてしまった……

ってな事で、原作 新海誠、著 加納新太の『言の葉の庭』

靴職人に成りたい、ちょっとスレてる高校生のタカオ。
雨の日は通学が億劫になってて、決まって午前は有料公園の東屋へ時間潰しへ。

その東屋で不思議な女性と出逢って、気になる存在に……。

しかし、彼女と会えるのは雨の日の公園の東屋だけしか会えないがお互い名前も名乗らず他わいもない会話のみで終わる。

何時しか雨の日を楽しみにするタカオとその女性の関係がひょんな事で判明するのじゃが……。

切な過ぎるが前を向いて生きる勇気を貰えるかなw
寝落ちしたのが悔やまれ過ぎる
⁡⁡
⁡映像で早く観たいな。

2018年4冊目

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「自分しか知らない」「二人だけが知っている」そういう他人に共感されない時間を過ごすこともまた、青春である。

 若者ゆえに、孤独を恐れて、他者と共感することに必死で、「ウェーイ!いつメンサイコーかよ!」と叫ぶ。誰でもできる「おすすめ」を手当たり次第に経験して、他人の価値観で自分を塗り固めて大人になっていく。そういう社交的な若者には到底なれない。そういう若者の粋な話。

 閉鎖空間。そういうテーマがありそうなおはなし。

 少年は満員電車という人にあふれる閉鎖空間に吐き気を催す。
 少年は皆で同じことをさせられる、自分の興味ないことを強いられる学校という閉鎖空間が嫌いだ。
 少年は他人が理解できないような趣味を持ち、革靴に興味津々で、せまい団地の閉鎖空間で日夜シコシコと靴を磨いている。
 少年は友達もいるしバイトでも活躍してるし案外社交的で、ペルソナを被って対人関係を演じている。

 少年は入場ゲートをくぐらないと入れない公園を見つけた。雨の日にしか行かないから東屋からは出られない。この閉鎖空間のことは自分しか知らない。家族も学校の友人も先生も、誰にも知られていない。いや、自分とあの人、二人だけしか知らない。

 この他人にはわかってもらえない経験をしたって言うことが、少年にとって人生の財産になる。


 自分しか味わっていない、自分たちしか経験していないような思い出。そういうオリジナルな記憶を、私たちはどれだけ持っているだろう。

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2018年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新海誠監督が描く「小説 言の葉の庭」は、映画では描き切れなかったであろう登場人物のバックグラウンドが描かれて、正直そのギャップに少しびっくりしたところもあったが、この本は、映画の世界観から、できるだけはみ出さないように忠実に丁寧に描いている印象を受けました。映画を見直しているような感じで楽しめました

追加された製靴専門学校でのやり取りがとても素敵だったし、深夜の映画を見ているシーンが光景がここでの感情につながって来るのかと、そういったちょっとした伏線なども非常に面白かったです。

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2017年08月06日

Posted by ブクログ


人の心に敏感でしかも強い耐性力を
備えた存在になることです。

そうできない人が多いから
なれる人はそうなるべきだと思います。

でも、どうやったらそうなれるのですか?
それは、
力強く前に進む姿を見せることです。

この言葉のやりとりが素敵でした。


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2023年12月16日

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