あらすじ
「恋は甘い花のようなものだ。しかしその花を摘むには、恐ろしい断崖絶壁の縁まで行かねばならない」
誰にでも恋愛の奇跡は起こる―。「夢をかなえるゾウ」「スパルタ婚活塾」の著者水野敬也が贈る愛と笑いの長編恋愛小説。
☆自分を最高に輝かせる『結晶作用』
☆男を虜にする『悪女の振る舞い』
文豪スタンダールの名著「恋愛論」のノウハウを現代に超訳。愛の国フランスの恋愛エッセンスが自然と学べます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
過去のトラウマが原因で大人になった今も自分に自信が持てず、顔を隠す日々を送っている聡子。
彼女の唯一の楽しみは本を読むこと。
ある日突然、「恋愛論」の著者であるスタンダールが本から飛び出してきて、彼女に恋愛のあれこれを教える。
背中を押され、世界が180°変わったかのようにいろんな行動を起こしていく聡子の姿に、こちらまで勇気をもらえる。
スタンダールの教えが、ノートに書き写したくなるくらいためになることばかり。
こんなのは綺麗事だとつっぱねなるのではなく、思い切って行動に移すことで外見の美しさ以上に大切なものを得られるのかもしれない。
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恋愛をするということは、自分自身と向き合うことだと感じた。他者を通して自分の良い部分や弱い部分が浮き彫りになってくる。重要なのはそこから逃げずに、主人公聡子のように立ち向かう勇気を持つことだと思う。恋愛に限らず、人生に物足りなさを感じている人は変わる転機になる一冊かもしれない。
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主人公に共感出来るところも沢山あり、とても勉強になりなから面白かったです!
私の元にもスタンダール現れて欲しいくらい!!
最後はほろりとしました。
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とても心を動かされる作品だった。恋愛経験のない30歳の聡子が1人の男に惚れた。そして、突如目の前に現れた恋愛論の著者であるスタンダールにアドバイスされ、全く経験のない化粧や髪を整えて行く。そして、願いを叶えて行く。
この作品の主人公である聡子は今まで病気の影響もあり諦めていた恋愛を1から始め、諦めずにやり遂げるという姿は見ていて感動した。この姿を見て、どんなことも始めることに早いも遅いもないと感じた。また、どんどんと人と話して行く姿勢は恋愛以外にも役立つと思う。
聡子が勇気を持てない時にスタンダールが「ウォレ」とずっと言っていた。このぐらいバカになって行動に移したほうが何もかもうまく行くと思う。
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ゲーテとドンファンのはなしおもしろいかいわはいわば、おおなわとびののうなもの
一度和のなかにはいってしまえば、とくにきのきいたこというひつようはなく、なわにあわせて
とんでいるだけではなしがもりあがる
誰かをすきになるということは、好きになった相手だけじゃなく、現実世界ソのもにけっしょうさようをおこすことでもある
こいをするとなんの変哲もなかった日常のすべてがまばゆいばかりのひかりをはなちはじめる
でもそれはすごく残酷なことだ
けっしょうさようをせいするものはれんあいをせする
誰かに恋をすることはそのひとに対してけっしょうさようをおこすこと
どうおもわれてるのでなくかれが
その場を楽しみ、居心地よくいられるように最善を尽くす
Posted by ブクログ
初め読んでいたときは「夢をかなえるゾウの二番煎じ」って思って読み進めていました。
読んでいるうちに、思った通りって感じました。
でも、序盤に引っかかっていたことがあり、それが伏線になっているとは思いませんでした。
ただ、全ての女性が1度目を通しても良い作品かなって思いました。
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夢中で読んでしまった。小説風に書かれた恋愛指南本のつもりで読んでいたけど、最後にめちゃくちゃ泣いてしまった。素晴らしかった!
恋愛で傷つくと、人を好きになる気持ちがどんなに煩わしく邪魔なことか、いっそのことこんな感情なければどんなに楽だろうと思うけど、人を好きになることで新しい世界が見え、新しい自分に出会えたのは確か。だから、誰かに夢中になるのをやめられないんだろうなと思った。聡子の成長する過程で紡がれる言葉にハッとする瞬間がたくさんあった。
鶫さんとの関係性が変わっていく過程も、まるで自分ももう一人のスタンダールになってそばで見て応援しているような、自分も聡子になったような気がして、一喜一憂してすっごく楽しかった。恋愛が始まり進んでいく過程ってなんでこんなに楽しいんでしょうね!
三連休最後にめちゃくちゃ晴れやかな気持ちになれました。最高でした!
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・人は不幸な出来事に遭遇して絶望すると、その出来事の裏側に隠された真の意味がわからなくなる。だが、その絶望から立ち上がり、前に進み、幸福を手に入れた時には、はっきりとわかるのだ。絶望的だと感じたあの出来事こそが、自分を幸福へと導く最も重要な伏線だったということに
・相手のことを好きになればなるほど-結晶作用を起こせば起こすほど-その恋は実りづらくなる。それはつまり、この世界が素晴らしい場所だと期待した分だけ、その期待は裏切られ、世界の残酷さを思い知ることになるということだ。
・結晶作用を起こしたからこそ、自分が知らなかった自分と出会い、知らなかった世界を経験することができたのだ。そこには喜びだけじゃなく苦しみや悲しみもあるけれど、どれだけ妄想しても決して辿り着けない、「本当の世界」だ。
・情熱を持って恋をしたことのない人間には、人生の半分、それも美しい方の半分が隠されている
Posted by ブクログ
ものすごい感動してしまって、びっくりしてしまった…
久々に、人に薦めたい本かもしれない。
最初は、恋愛の指南本だから読む必要はないかなと思ったけど、読んでみたら…
最後にすごい伏線回収があって、ひたすらに感動してしまった…
恋愛だけじゃなくて、人生に大切なことが書いてある気がする。
気持ちって大事だなぁ。
気持ち一つで体調も変わることは、最近なんとなく身をもって感じてる。
気持ちの問題じゃない部分も多いと思うけど、気持ちの問題もある気がするんだ。
「絶望は幸福への伏線」というワードが好きだった。
Posted by ブクログ
この本はただの恋愛ハウツー本ではないなと思いました。
一、純粋にギャグ小説として読める
ニ、自分に自信をもつには?と学びになる
三、恋愛について
なるほどなと思わされることは沢山ありました!読完後は、学びもあり、すっきりと晴れやかな気持ちになります。恋愛に奥手な方男女問わずにお勧めです。
ありがとう(ToT)
ノウハウ系だと思ってたのに、まるで浅田次郎の小説で味わうかのような読書体験だった。
感動。
ありがとう。
私にもこんな父親がいたらなぁ。
それにしても人の動機は深いなぁ。ちゃんと人を理解することなしに、コミュニケーションを取らないようにしよう。
恋愛だけではなく、他にも通じるノウハウを得られたことと、そして素敵な旅が出来た一冊。
作者に感謝。
追記
読後、元になった事件を調べてみた。
この本を読んだ影響もあり、やった人は周囲の喜びに応えてたという面があり、彼1人が責を負うべきものではなかったのかもしれない、と考えた。
物事には全て裏表があり、悪意だけの人はそういるはずもなく、安易に「安全な場所から批判する」ような真似はすまい、と思った。
Posted by ブクログ
なかなか面白かった!恋愛下手な女の子の元に恋愛論を書いたスタンダールが現れる。感動もあり恋愛の技術も知れるし良かった!
ただこういう系の本を読んだと投稿している時点で自分の価値のなさを披露しているのだと言うことも分かったw(全然構わない)
相手に興味もたせるために興味ないふりをしたり恋愛関係の心理はマジでむずい。どれだけ読んだところで“そういう傾向がある”に留まってしまうのも難しさ。心理学は統計だし、人の気持ちなんて様々。それわかってて読んでしまうなあ
Posted by ブクログ
とても楽しく読めました。
主人公の万平聡子とスタンダールの掛け合いが面白かったし、
聡子がどんどん変わっていく姿を見ていくことができて気持ち良かったです
。それと、心にジーンとくる感動の場面がいくつかあって良かったです。
特に印象に残ったのは、
聡子が、嫌がらせをしてくる人に立ち向かっていくシーンです。泣きながらでも言うべきことを言う聡子の姿が格好良かったし、ジーンときました。
僕は、普段あまり恋愛小説は読みませんが、『若きウェルテルの悩み』を再読したくなりました。
Posted by ブクログ
初めて恋愛論、指南書を読みました。
主人公の聡子は地味で根暗で、でも好きな人のために変わっていく。よくあるシンデレラストーリーかと思ったがちゃんと話がしっかりしていて、最後感動もする。そしてスタンダールが始終面白い。
ハッとさせられる言葉もいくつかあって
自分を変えていくことに自信をもてる、
そんな勇気をくれる本でした。
[間違っているのは、成長しようとする君の足を引っ張る者たちなのだよ]
変わろうとする人はステキだな。
自分もなにか挑戦したいなぁと思える一冊でした。
Posted by ブクログ
好きになりすぎない時の方がたしかにうまくいくけど、片思いなのか両思いなのか妄想して舞い上がってる時の方がやっぱり私は楽しい、自分もそんなタイプなのですごく主人公に共感しながら読めました。
恋が上手くいかなかったとしても恋愛を通した自分磨きとか行動した自分を好きになる気持ちとか、やっぱり恋に臆病になるのはもったいないって自分を鼓舞できました。
Posted by ブクログ
この本を原作とするドラマを観たので、こちらの原作も読んでみました。
原作もドラマも、スタンダールの『恋愛論』を骨格に展開される点は同じと言ってよいと思いますが、違いはもちろんあり、原作には原作の、ドラマにはドラマのよさがあると思いました。
原作については、主人公である聡子の心理描写や成長の過程が、細やか、かつ、具体的に書かれている点がよいと思いますし、ドラマについては、聡子のキャラを活かすためのキャラ設定やキャスティングが絶妙だと思いました。
とくにドラマについては、原作をそのまま映像にしたら気になるであろう点がうまく補強されているように思いました。
だからといって、原作に不自然な点があるわけではなく、原作は原作で、物語としてちゃんと成り立っていると思います。
ドラマや映画の原作にあたると、自分では選ばない作家の作品を読むことが多いので、新鮮な気持ちで読むことができます。
今回も、そういう気持ちを味わうことができました。
Posted by ブクログ
とにかく良かった!!悪女(ファム・ファタル)の章は悶えながら納得したし、結晶作用については最も印象に残ってる。自分がマジで結晶作用起こしまくってる気がする笑 幸福感味わえて楽しいけどね笑(ウェルテル型恋愛) 新しい何かに挑戦する「ヴォレ」の姿勢も とても説得力のあるストーリーで説明されており、ちょくちょく笑えるシーンも含まれててバランスが良く読みやすい! そして最後に、 "絶望は幸福への伏線である" これが一番大事にしていくべき言葉なんだな。
Posted by ブクログ
恋愛だけかと思いきや、人生全般にも適用するような内容が盛りだくさん。教えの全てに賛成するわけではないけど、小説だからこそ、どれも興味深く感じた。
誰かのコメントで「ガネーシャとキャラが被る」とあったけど、確かにガネーシャ感が拭えない笑
Audibleで聴いたので、女性の主人公がいるにも関わらず、男性が全て朗読していたのが若干気持ち悪かった。本の7割をオカマボイスで聴いてた。きつい。
とはいえ、本に罪はないので星4!
前向きになれる作品です!
水野敬也さんの作品は、“夢をかなえるゾウ”のシリーズしか読んでいなかったのですが、この作品も面白かったです!
スタンダールのクセが強くて、主人公との掛け合いが楽しい♪
【絶望は幸福への伏線である】という言葉が好きです。
今後ツライ事があっても、幸せになる為の伏線なんだって思ったら前向きになれそうです!
主人公と一緒に恋愛を学べて、自身も成長できる為になる一冊でした◎
Posted by ブクログ
物語になっており、続きが気になるくらい楽しめる。
テクニック本としても、参考になりつつテクニックに過度に振り回されず自分自身を大切にしなさい、と言っているような雰囲気。
読み物として面白いし、前向きになれる作品。
Posted by ブクログ
読みやすい本だった。恋愛をするのに参考になるかはわかんないけど、小説として面白かった。結晶作用は確かにそんな気がする。のめり込みすぎない方が結果的にいいよね。
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モテない人には、「ナイスディフェンス!」使ってみよう。
自分の外見で、魅力あるところを100個あげる。やってみよう。
メイクに関する本や雑誌を10冊読む。出来そう、やってみよう。
彼がこない時間は、その分美しさを磨けるボーナスタイム!!この言葉忘れない。
年齢に関する自虐は絶対にしない。
普段から周囲を観察し、興味を持ち、自分から話しかける習慣をもつ。まずは興味を持つところまでやってみよう。
相手の素晴らしいところを見つけたら、言葉にして伝える。
Posted by ブクログ
物語とはいえ主人公の成功体験が書いてあるのでわかりやすかった!
伏線の回収の仕方が面白かったです!
緊張してしまう、どう見られてるかなとかそういう事を私は考えてしまいますがそれは自分の事しか考えていなくて緊張してもOKでその上で相手をどう楽しませるか、目の前の人にどうしたら楽しんでもらえるかにベクトルを置くと一歩道が開けるなぁと感じた
これは恋愛構わずすぐにでも実践してみたいな
Posted by ブクログ
夢をかなえるゾウで有名な水野敬也さんの本、初読みでした。
自己啓発小説。さらっと読めて、楽しめました。
年齢に関する自虐をしないことにしよう。
運が良いと思いこむことは大事だな。
ーーー印象に残ったーーー
•絶望は幸福への伏線であるp51
Posted by ブクログ
水野さんらしい、はっとさせられる人生教訓の詰まった話。それでいてしっかりとしたストーリー仕立てで、またガネーシャの時とは違う面白さがありました。
Posted by ブクログ
恋愛に臆病になっていた主人公の女性が、本から出てきたスタンダールと出会い、恋愛の指導を受けることで成長していく物語。
LOVE理論の女性版のようなイメージ。ちょっと違うか、こっちの方が小説感ある。
続きが気になって一気読みできるくらいには面白い。そして元気になる
・その人が幸か不幸かは外見には現れない。心のうちに絶望を秘めていたりするのはよくあること
⭐️絶望は幸福への伏線である
前に進み、幸福を手に入れた時にはっきりわかる
⭐️ヴォレ フランス語で飛ぶ
人生を変えたければ今までやってこなかったことをやる
・1つの分野に感じて10冊本を読む
・買われたトマトが喜んでいたら不安になる
→売れ残り感が出るため 振る舞いの大切さ
・緊張しても良い 正常な体の働き
・相手の良いところを見つけたら言葉にして伝えた上で、言いづらい本音も伝えると信頼になる
→深い関係を築きたいと思える
・周囲の人をよく観察し、興味を持ち、話しかける習慣を持つ
→会話が自然になり、出会いも広がる
・自意識過剰にならず、思ったことを口に出す
・誰からも好かれる者は誰からも深く愛されない
・今までしたことがない何かを試さなかったとしたら、私が今いるこの場所に、想像することができなかった現実に、辿り着くことはできなかった
・世の中には変えられることと、変えられないことがある
Posted by ブクログ
夢を叶えるゾウの恋愛版という印象。
結晶作用については、非常に納得でき、
今後の生活、仕事においても活かせると思った。
最後は感動もあり、
楽しく読める1冊。
Posted by ブクログ
水野敬也さんは大好きだが、小説はあまり読んでいない。恋愛系は絶対に面白いはず!しかもスタンダールだし!ということで読んでみた。結晶作用。勉強になります。
「絶望は幸福への伏線である」
「人は不幸な出来事に遭遇して絶望すると、その出来事の裏側に隠された真の意味が分からなくなる。だが、その絶望から立ち上がり、前に進み、幸福を手に入れたときには、はっきりと分かるのだ。絶望的だと感じたあの出来事こそが、自分を幸福へと導く最も重要な伏線だったということに」
「アルべリックという人物が、自分の恋人よりも美しい女に会った。その美しさを数字で表すとすれば、アルべリックの恋人が『2』、そのとき会った女が『3』だった(完璧な美は『4』だとする)。
さて、このとき彼が、出会った美女よりも自分の恋人の顔のほうが美しいと思ったとしても驚くにはあたらない。なぜなら恋人の顔は、彼に対して『100』の幸福を約束しているからである。彼女の顔の小さな欠点、たとえば傷痕のようなものでも恋する男をうっとりさせ、そうした欠点を他の女に見つけたりすると深い夢想に陥る。彼はこの傷痕を見て『1000』の感情を味わうからである。しかもその感情はたいてい甘美で、強い興味をそそる。こうして人はついに、美しさよりも醜さを選び、それを愛するようになる。この場合、醜さとはすなわち美しさだからである。」
「日本の諺にも『あばたもえくぼ』という言葉があるように、一度好きになってしまった相手は、その欠点を含めて美しく……いや、その欠点こそが美しくみえてしまうという心理作用が存在する。そして、私はその作用をこう名づけた」
「結晶作用と」
「ザルツブルグの塩抗では、冬、葉を落とした木の枝を廃坑の奥深くに投げ込む。二、三カ月して取り出してみると、輝かしい結晶でおおわれている。一番細い枝ですら、眩く揺れてきらめく無数のダイヤモンドで飾られているように見える。そのとき、もう元の木の枝はどこにも存在しない。」
「恋は甘い花のようなものだ。しかしその花を摘むには、恐ろしい断崖絶壁の縁まで行かねばならない」