あらすじ
あなたのワケあり写真は、心のワケを写している──
天然なイケメン講師がカメラと迷える心を指南します!
書き下ろしカメラ女子小説
東京で働いていたが、最近地元にもどった風味(ふうみ)は、幼馴染の頼みで、初心者のためのデジカメ教室に通うことに。
いつもボケた写真を撮ってしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性、楽しそうに見えない記念写真に悩む喫茶店経営者などが集まった教室で、講師は、カメラマンとして挫折した、天然なイケメンの知念大輔。
それぞれの生徒たちが写真に対して抱えている問題は、実は心が大きく反映したものだった。
大輔は、技術的なアドバイスをしながら、図らずも生徒たちの心の迷いにも踏み込んでいく。
ちょっと役立つ、風味の「カメラ撮影用語解説」も収録。
イラスト・高橋由季
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アラサーの里帰り女性が幼馴染みの頼みで、地元のカメラ口座を受講するのだが、講師を巻き込んで様々な人間模様が謎解きを含めて展開して行く。短編連作で読みやすく、人物描写もさることながら、カメラの魅力も的確に語る手腕は相変わらず上手いですね
Posted by ブクログ
久々に中秋のお月さま撮影したら全然上手く撮れない。
長らく読まないで積んであった柴田よしきさん「風味さんのカメラ日和」を読んでみた。
初級写真講座の講師は沖縄出身の有名プロカメラマンISO、三分割構図、被写界深度、ワイド端テレ端などの用語説明。何よりも重要なのは撮りたい物を撮ることと毎日カメラに触れること勉強になります。
Posted by ブクログ
写真教室で知念先生と一緒に習っているみたい。
写真の勉強になるし、場面ごとに適切な方法も教えてくれるようで、
ミステリ要素もあったり、面白いです。
1年間の写真講座なので、まだ続編ありそうですよね。
楽しみに待ってます。
Posted by ブクログ
新刊台を見ていたら、少し前に同じ著者の本を読んでいたことでなんとなく目について手にとってみた。自分自身が写真好きなのもあって面白そうかなと思い購入。読んでみたらなかなか良かった。
初心者向け写真講座を軸に展開されるお話。受講生の一人の「風味さん」が一応主人公だけど、他の受講者や講師の知念大輔たちの群像劇でもあるって感じ。
一年間の写真講座は始まったばかりなので、シリーズ展開前提なんだねぇ。謎を残した終わり方だったし。なかなか面白かったので、是非とも続いて欲しいなぁ。
すごいなと思ったのは、小説でありながら本格的な写真ハウツー本でもあること。講師である知念が語ることをきちんと実践すれば本当に写真が上手くなるよ、これは。著者の柴田よしきさんってちゃんと写真を勉強した人なんだなぁ。
ストーリーのある小説を読みながら写真撮影に関する基礎知識も得られるので、一般的なハウツー本が難しいと感じる人にはオススメかも。
Posted by ブクログ
「風味さんのカメラ日和」
著者 柴田よしき
サラリと読める、カメラ解説にちょっと日常の謎解きもある連作短編ですね〜
日本全国の田舎町同様に、若者の流出、忍び寄る過疎化に危機感を抱いた風味(ふうみ)の故郷、蛍山市の市民大学。そこで無料で開講されることになったカメラ教室に通う9人の受講者の悩みを、講師の知念大輔がカメラを通して解きほぐしてくれる、ほっこりするストーリーになっています。
受講者は、東京から出戻った風味をはじめ、孫の写真のピンボケに悩むおじいさん、花(高山植物)を楽しい感じ撮りたいと思う子育てを終えた主婦、S N Sの写真が上手く撮れずまともな写真が撮りたい女性、自分が撮る写真が好きになれない23歳の男性、子どもの写真を可愛く撮りたいママ友2人、判子屋のご隠居は大きいものが撮りたい、旅行先での記念写真を上手に撮りたい男性、そしてとりあえず実家の洋菓子屋のホームページに掲載する写真を撮りたい風味。写真の裏に隠されているそれぞれが抱える今時の悩みを、講師の知念が写真の撮り方を教えながら心の悩みも解きほぐしていきます。語りが変わってゆくので、それぞれの感情が伝わりやすいですね。
講師の知念の穏やかさにほっこり癒されました。カメラの解説は本格的で、聞いたことはあるけど、よく知らない、よく分からないことがたくさんです。
カメラは苦手で撮影はこの程度と諦めていますが、ちょっと頑張ってみようかな、、、f^_^;
こちらもひだまりトマトさんの本棚で見つけました。ほっこりさせていただきました。
ありがとうございました〜(*´︶`*)
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巻末に文庫書き下ろし
『風味のカメラ撮影用語解説』があります。
ISO感度、一眼レフ、エフェクト機能、F値、撮影モード、白とび、トリミング、被写界深度、ファインダー、ホワイトバランス、マクロレンズ、露出補正、ワイド端•テレ端
簡単に分かりやすく解説されていますよ〜
Posted by ブクログ
東京で仕事をしていた風味は、仕事を辞め実家の洋菓子店に戻ってきた。幼馴染に頼まれて、市が主催する「デジタルカメラはじめて講座」に参加することになる。様々な事情を抱えて参加した9人のメンバーと沖縄出身のイケメン講師。デジカメハウツーを交えながら、それぞれのバックグラウンドが描かれていく。
Posted by ブクログ
写真には全く興味がなく人物も風景もあまり撮らない
スマホでちゃちゃっと撮るだけ
やさしいストーリーと写真の奥深さとか少し分かるような
≪ なぜだろう 寂しい写真に なってます ≫
Posted by ブクログ
あなたのワケあり写真は、心のワケを写している…。
東京を離れ洋菓子屋を営む実家に戻った風味は、
写真教室に通うことに。講師の知念大輔は残念な
イケメンだが、レンズを通して人の心の闇を
解き放つ。カメラ撮影用語解説付き。
Posted by ブクログ
最近の柴田よしきは日常の謎物が多い。「RIKO」の頃からのファンからすると物足りない気持ちが大きいのだが、読んでみると、今作はカメラの専門的な話も盛り込まれていて、なかなか面白かった。
ただ、やっぱり、この作者さんには重厚な作品を書いてもらいたい。待っているシリーズの続きもたくさんあるし…
Posted by ブクログ
【収録作品】第一章 バッテリーの残量が不足しています/第二章 記念にならない記念写真/第三章 寂しい写真、寂しくない写真/第四章 1足す1は/風味のカメラ撮影用語解説
著者得意のカメラをテーマにした連作。撮影豆知識は正直よくわからないが、写真の見方は少し変わりそう。続編がありそうな終わり方。
Posted by ブクログ
「風味さん」がカメラ(写真)をどうにかするのかと思いきや、「風味さん」自身は、参加者の方でしたね。であれば、もっと積極的に、何らかの関与があるのかと思いきや、そうでも無くて、その他の方々のエピソードの方が厚く書かれています。そして、後半、これから物語の厚みが増すのかと思ったときに、終わってしまいました。210ページ程度と薄めの文庫本なので、最初からそれほど長い話ではないことが自明ですが、なんか盛り上がりもせず、いきなり終わってしまった感じがします。もっと、たくさんエピソードが書けると思うんですけどね?
Posted by ブクログ
田舎のカウチャースクールが舞台ということで、深刻なはずの悩みも写真からゆるーく解決。
講師の知念の過去が中途半端な扱いなのはシリーズ化するということなのかな。