あらすじ
自分の吐いた嘘のせいで半田(はんだ)は殺され、明虎(あきとら)は深い傷を負った……。なのに反省の色をみせない櫓木(ろぎ)に浅生田(あそだ)は憤る。櫓木は転がり込んだ組のマンションで傷だらけの明虎と激しく求め合うが、そこにやってきたのは赤ん坊を背負った妻・麻巳(あさみ)で……!?
【電子版限定おまけ付き】電子版描き下ろしイラストペーパー(1P)を収録!!
『四代目・大和辰之』(新書館)で主人公・大和辰之を陵辱する悪役として登場したヤクザ・櫓木卯一の、若かりし頃を描いたスピンオフ作品。この櫓木卯一という男ですが、本当に頭がおかしいんです……!(褒め言葉)目の前で愛人が死んでもケロッとしているし、目的のためなら他人を傷つけることも厭わない。ひどく頭が切れるのに、人の感情にはとことん鈍感。そんなアンバランスな魂を、しなやかで美しい体に宿した猛獣のような男が主人公なんですから、面白くないはずがありません。
櫓木が『四代目』で強い執着を見せていた、辰之の父親・明虎との関係を中心に、ヤクザ同士の利害関係、愛憎や嫉妬など、さまざまな打算や感情が絡み合うドラマチックな展開。そして、本当に生きているかのような複雑なキャラクター描写。全てが素晴らしすぎて、どこから本作の魅力を語り始めたらいいのかわからなくなるほど。
櫓木と明虎の破滅的な恋路に萌えるもよし、明虎の側近・浅生田の不憫な忠犬ぶりに悶えるもよし、ヤクザのおじさんたちのドロドロしたクソデカ感情に震えるもよし。何度読み返しても、そのたびに新しい萌えが見つかってしまうモンスター作品です。
刹那を生きる青年・櫓木が、これからどのような道筋をたどって「娘を溺愛するヤクザ・櫓木」になっていくのか。過去の物語とクロスオーバーするかたちで語られる、現在の櫓木と娘・麗華、そして居候の当たり屋“ハチ”とのストーリーも気になります!!
感情タグBEST3
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シリアスほわほわ
あねさんがかっこいい!
赤ちゃんの辰之もかわいい!
卯一さんと明虎さんの友情とゆうか愛情というか複雑な感情が何とも言えなず刺さります。麗華ちゃんとハチの関係もかわいい。シリアスなのにホワホワするところもあって、今回も読み応えすごかったです。
難しいけど
深い。とても吸い込まれる。
言い回しが難しくて同じところを何回も読まなきゃいけないんだけど、早く先も見たくて、読んでてムズムズしますw