あらすじ
100万部超のベストセラー『キャズム』著者ジェフリー・ムーアの最新作
破壊的変化の時代に生き残るための「ゾーンマネジメント」手法を公開!
変化を受け、劣勢の既存事業を守るにはどうしたらよいか?
変化に乗り、新事業を創出し、攻めるにはどうしたらよいか?
≪ゾーンマネジメントとは?≫
既存事業の維持(パフォーマンス・ゾーン)、生産性の向上(プロダクティビティ・ゾーン)、新規事業の創出(インキュベーション・ゾーン)、新規事業の拡大(トランスフォーメーション・ゾーン)の四つにそれぞれ取り組む。創出した新規事業の中から最有望のものを一つ選び、CEO(最高経営責任者)が陣頭指揮をして、年商の1割を稼ぐまで拡大させる。複数の新規事業を現場で進めても、既存事業と競合してしまい、規模を拡大できない。
≪ハイテク企業の経営者が絶賛!≫
「ジェフリー・ムーアが示してくれた、勝つための洞察」――サティア・ナデラ(マイクロソフトCEO)
「業種や規模を問わず、どんな企業にも役立つ指南書だ」――マーク・ベニオフ(セールスフォース・ドットコムCEO)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本書内にも記載があったが、いままでの著者の「キャズム」などに比べて、実用的というか、手引書感が強く出ている。そういう意味で有用な一冊だと思われ。イノベーションのジレンマ的な状況から脱し、破壊的イノベーションで勝つ(もしくは破壊的イノベーションから守る)ために組織や事業をどう管理・運営するか、MicrosoftやSalesforceのケースを実例として(そしていくつかの反面教師事例も企業名をあげて)紹介されている。
破壊的なイノベーションによる組織のトランスフォームを早期短期に実現するには集中が肝要だし、そのためにリソースをどう振り向けるか、など、学ぶところは多かった。
Posted by ブクログ
事業ポートフォリオの管理→事業戦略→事業運営→組織運営までを体系的に学べる。
事業戦略では、攻撃だけなく、防御面も書いてあるため、大企業のマネジメントに参考になる。
Posted by ブクログ
「ジョブ理論」と並んで「話題になってないみたいだけど名著やないかい!」な理論書。
たいていの企業にとって問題なのは、新規事業を始められないことではなく、新規事業を本格事業にスケールできないこと。
新規事業ナンチャラが増大してる今、これは金言でしかない。
シンプルかつ人間味溢れるフレームワークが、実際に組織を動かす時のイロハを手短に教えてくれる。
Posted by ブクログ
キャズムの著者ジェフリー・ムーアの本。
既存ビジネスと新規ビジネスを同時に経営管理していく上での指南書。
新規のためのゾーン攻撃。
既存のためのゾーン防御。
併せてゾーンマネジメント。
4つのゾーン。軸は破壊的イノベーション・持続的イノベーション、収益パフォーマンス・支援型投資で、パフォーマンスゾーン・トランスフォーメーションゾーン・インキュベーションゾーン、プロダクティビティゾーン。
パフォーマンスゾーン 既存事業ライン 収益源と収益チャネルによるマトリックス
プロダクティビティゾーン 生産性向上スタッフ部門
インキュベーションゾーン 新規事業ベンチャーのように独立した事業ユニット
トランスフォーメーションゾーン 新規事業拡大CEO直轄 会社で一つだけ 超集中
防御側のせんりゃくが興味深い。強みを捨てない、中立化・中和って言ってもいいかな。最適化。差別化。攻撃側の強み消す方向に動く。
セールスフォースとマイクロソフトとのコンサルプロジェクトから生まれた本ってのが指南書・プレイブックしてよい。
ネタがちょっと古いなぁと思ったら2017年に出た本だった。翻訳が2017年なので原書はもっと前なら納得。2020年にセールスフォースとマイクロソフトが成功している理由の分析としても良い。