【感想・ネタバレ】石牟礼道子のレビュー

あらすじ

『苦海浄土』で知られる、戦後日本文学における最重要作家。ふるさと水俣で過ごした幼少時の甘い記憶が豊かに綴られる。「椿の海の記」他、エッセイ「タデ子の記」、詩などを収録。

月報=多和田葉子/小野正嗣

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

新作能「不知火」は素晴らしい。竜神の姉弟が、汚染された海を浄化するために力を使い果たしてしまう。見かねた菩薩が二人をよみがえらせ再び出会わせるまでが、幽玄の舞台で繰り広げられる。「風の谷のナウシカ」を思わせる、巨大なテーマを持った物語だ。「不知火」は、この全集にしか掲載されていない。この作品を読むためだけでも、この本を読む価値がある。

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2018年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゆっくり読め、は正しくそれこそ大切な話。ほかの本読めなくなるし。
また読めるときに読みましょう。読む時間を作りあ商。こういう解説は古典や今とは違うものには有効だ。

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2018年03月27日

Posted by ブクログ

「椿の海の記」「西南役伝説」(抄)新作能「不知火」は再読です。「水はみどろの宮」は、とても幻想的な雰囲気が充溢し、読み進むにつれてどんどん物語の世界に惹きこまれていきます。日本語のもつ表現の豊かさがみごとに表れています。猫や狐の化身が登場することで、『苦海浄土』を想起しました。日本文学とはこういう作品をいうのだと思います。

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2015年11月24日

Posted by ブクログ

少々読みづらいところはありましたが、
読み進めると、引き込まれていく感じのする作品でした。
熊本の水俣を中心とした地域を舞台にした話。
水俣病の『苦海浄土』が有名な作者ではありますが
その『苦海浄土』とは違って(?)熊本、水俣の
美しい自然風景をふんだんに感じられる物語です。
とくに『水はみどろの宮』は、映画のもののけ姫の
ような感じで、森や山や川の精霊や、動物、猫・犬との交流
が美しく描かれてあって、美しく、引き込まれるような
お話しでした。
その他『椿の海の記』『西南役伝説』『ダデ子の記』。

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2016年05月01日

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