【感想・ネタバレ】サーカスナイトのレビュー

あらすじ

バリで精霊の存在を感じながら育ち、物の記憶を読み取る能力を持つさやかのもとに、ある日奇妙な手紙が届いた。「庭を掘らせていただけないでしょうか」。それは左手が動かなくなった悲惨な記憶をよみがえらせ……。愛娘の世話や義母との交流、バリ再訪により、さやかの心と体は次第に癒えていく。自然の力とバリの魅力に満ちた心あたたまる物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭に出てくる七尾旅人さんが歌う「サーカスナイト」を聞いた。
読後だからこその登場人物たちそれぞれのイメージがじんわりと心に浮かんでくる。

よしもとばななさんを久しぶりに読んだ。
仕事帰りバスの中での読書タイム(そのままうたた寝してる日もたくさんあったけど)存分に楽しめた。仕事終わりの爽快感も相まって。

主人公さやかは事情を抱えていても強く、周りの力もしっかり借りながら生きていて尊敬する。
子供に向けるまなざしも優しい。
私自身あまり周囲の人に懐かないというか心を開かない正確なので、私の生活にあんまり登場人物増えていかない気がする…
しかし、さやかは周囲の人たちを家族のようにしていく力があるんだなぁと感じた。
人と人との結びつきは血縁や時間をも超えてゆく。

春先の今読んでいたからバリの熱帯感は肌身に感じにくいけれど、読んでいてガムランの響きとにぎやかなお祭りの夜を想像した。
人だけでなく場所がその人を甘やかしてくれるっていいなぁと思った。
私にとってのそういう所はどこなのかなぁ。

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あとがきにも書いてある通り、ゆるくだらっと読める本でした。人生の苦しい部分も描かれてるのにそんな気持ちになれる不思議。ばななさんの小説を読んでいると、癒されます。

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2024年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ばななさんを初めて読んだけど、とてもキラキラとした女性らしい物語だと感じた。

登場人物がみんな異様に素敵に描かれていて、(唯一、一郎が頼りないくらい)ちょっとキラキラしすぎかなと感じたけど、読んでるとこっちの心も表れてくる気がする。

少しピュアな人になれるかしら。

どこか頼りなかった、一郎が成長していることがわかっていく様子と、さやかも「ただただ時間の流れを受け止められるようになっていく」感じが好きでした。

蓮の花って、朝から昼くらいまでしか咲かないんやね。

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2021年03月21日

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