【感想・ネタバレ】死ぬほど読書のレビュー

あらすじ

もし、あなたがよりよく生きたいと望むなら、「世の中には知らないことが無数にある」と自覚することだ。すると知的好奇心が芽生え、人生は俄然、面白くなる。自分の無知に気づくには、本がうってつけだ。ただし、読み方にはコツがある。「これは重要だ」と思った箇所は、線を引くなり付箋を貼るなりして、最後にノートに書き写す。ここまで実践して、はじめて本が自分の血肉となる。伊藤忠商事前会長、元中国大使でビジネス界きっての読書家が、本の選び方、読み方、活かし方、楽しみ方を縦横無尽に語り尽くす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

死ぬほど読書 丹羽宇一郎 2023/01/23
 幻冬舎新書 183 実用 75

無知を知ることで謙虚に吸収。

・自分は何も知らないことを自覚する。「無知の知」
・関心があるということは、学びたい意欲があるということ。
 興味があれば、必ず何かを得ることができる。
・教養を磨く。仕事、読書、人生。人として成長することができる。
・なぜ?どうして?と考えながら読む。考える力は生きていく力に直結する。
・欲望をどこまでコントロールできるか。心の栄養を読書で得る。
・読書は無償。効用は後からついてくる。楽しいから読む。
 読むための努力は最低限に。
・頭に残るノート活用。自分なりの名言集を作成。
・本にお金は惜しまない。身銭を切る。身につく。
・ひとつでも、心に刻まれる一文・言葉があれば儲けもの。
・思考の棚にフックを増やす。素晴らしい偶然、予想外の発見に気づける能力が備わる。
・著者との対話の中にセレンディピティが存在する。

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2023年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊藤忠商事の社長を務めた丹波宇一郎さんの読者に重きを置きながら、人生観を語ったような一冊。

「自伝は眉に唾をつけて読む」の節に、自身の経験談、成功談を書いてからの、以下の締めの一文。
『自伝や回顧録というものは、人生の失敗者や敗残者はまず書きません。成功者が語る話ですから、いくら自制しようともどこか自慢話になってしまうことが目に見えている。ですから教訓にもあまりならない気がします』
なるほど!?

事実、自分の価値観と照らし合わせて、勉強になった部分、頷ける部分、違うと思う部分があったので、ひとつの観点として受け入れるのがよい本だと思いました。
「見栄をはる為の読書にも意味はある」の節で、虚栄心を否定してるわけではない、と言いつつ、「読書は無償のものである」の節では、効用・効果を期待して読書するものではない、と言っているのは、後者の方が、本心としては言いたいことなのかな?あくまで、前者は門戸のことで、入り口違くとも読書の幅が広がるならヨシ!ということでしょうか。
アダム・スミスが経済提唱だけでなく、道徳哲学を教えていたのは存じ上げませんでした。

あと、変に気を衒っていないせいか、上に立つ方の為せる技なのか、非常に読みやすかったです。
以下は、勉強になった部分、頷ける部分。

・生きている限り、人にはやるべき仕事がある
「私から見れば、たとえお金があっても、仕事をしないでぶらぶらしている人は不幸です。」
「実際、毎日そんな生活を送っていたら動物のようになってしまいます。」
・小説で「考える力」を養う
「小説には、たとえ絵空事のような内容であっても、このよう作者の体験がどこかに投影されている。体験というものには、その人が生きている時代や社会の状況がにじみ出ます。それを嗅ぎ取って味わったり、想像したりするのも、小説を読む楽しみではないでしょうか。」

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2024年06月17日

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