あらすじ
みんなが少しずつ大人びてくる中学1年生。
そんな中であどけなさが抜けない女子・水谷茜。
水谷はひょんなことから「俺は超能力が使える!」と
突拍子もないことを言う同級生の男子・月野透と
校庭で会う約束をする。決まって月曜日の夜に。
大人と子供のはざまのひとときの輝きを描く、
まばゆく、胸がしめつけられるガールミーツボーイ物語。
阿部共実、最新作にして最高傑作、誕生!
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Posted by ブクログ
ひょんなことから水谷は月曜日の夜の学校で超能力の訓練に付き合うようになる。クレイジーな月野に驚きと戸惑いを隠せない水谷だったが、好奇心が止まらない。気の合う友達を発見するのであった。水谷の想像を越えてゆく月野の心は、意外なもので、水谷の少年少女の心とは、違った色をしていた。水谷の好奇心旺盛な瞳に映り込む情景が印象的すぎた。
内容に啓蒙的な押しつけがましさはあるかもしれない。それでもこの作品は読んでてすごかった。ステキだなあ。と私は思った。
Posted by ブクログ
時々しか載っていないけどスピリッツの連載で一番楽しみだ。単行本で改めて通して読むと、お姉さんの存在や月野の兄弟の存在に主人公と月野の気持ちのあり方に強く影響していることが描かれていた。連載では、主人公と月野の関わりばかりを追っていた。
人物の絵も背景も、効果も漫画の記号性と絵としての写実性のいいところを思う存分最大限活用している感じがする。主人公の言動やモノローグの率直さと共通するそのセンスの凄さに圧倒される。
それに比べるとオレの表現のなんと硬くて狭いことかと、すごく見習いたいと思うのだが、その狭くて硬いからこそ表現できている部分もあり、真似したからといってうまくできるものでもなく、だからと言って今のままでいいわけでもない。素晴らしい才気の炸裂っぷりにリアルタイムで接することをあんまりひがまなくていい年齢になっていてよかった。