【感想・ネタバレ】私に似た人のレビュー

あらすじ

小規模なテロが頻発するようになった日本。実行犯たちは一様に、冷たい社会に抵抗する《レジスタント》と称していた。テロに走る者、テロリストを追う者……それぞれの心象と日常のドラマを精巧に描いた、第151回直木賞候補作、待望の文庫化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

麻衣子が最初のトベになった理由が、同僚のヘイトさんを満喫にいた人の無関心により失ったこと、というのは共感できなかった。小口テロに賛同はできないが、小村義博の派遣で働きギリギリの生活の唯一の潤いである公園のネコ、ちーを交通事故で失ったことがきっかけ、というのは理解できる気がした。
選挙期間に読んだので考える事も多く、2017年発行当時より更に悲惨な社会情勢だと思う。
こんな時代もあった、と読める時が来るんだろうか…

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルから勝手にミステリー系を想像していたが、いい意味で裏切られた。

物語の主軸には、個人を恨むではなく、普通に生活ができない社会を憎む貧困層によるレジスタンスとそれを使嗾するトベという存在。
上手く生きていけないのは、社会が悪い、バブルの恩恵ばかりを受けて皺寄せを若者が被っているという漠然とした思想が中心の話だが、割とリアリティがあってゾクゾクした。

私はあまり、そういう考えに至ったことはないが十分に納得できるし、それを一つ上の立ち位置から教唆する人々の構図も現実味を帯びていてゾッとした。

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰が私に一番似ていたかな。なんて考えてみた。

本当に今の世の中、生きているだけで偉いと思う。
追い詰められた人の中で、犯罪行為を実行に移す人とそうじゃない人の違いってなんだろう。
復讐する人としない人の違いってなに?
些細なことで、運良くストップできたり、その人の生い立ちや人となりによるのかな。

私も自分が追い詰められた時、自分でもびっくりしてしまう行動を取ったことがある。

だから、全身全霊で自分の精神を安定させることにしたんだよな。
だけどそれが不可能な環境もあるし。

結末は、少しだけ救われた。
本当に、そうであって欲しいと思った。

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2023年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テロを起こす人、被害者、その家族、憤りを感じる人、行動できる人、傍観者。。
テロを通して、様々なタイプの人間が描かれる。私はタイトルの意味は、あなたはどのタイプ?と聞かれているように思えて、背筋がぞくぞくした。私は、、、。

最後の話が良かった。復讐を実行したら、悲しみの連鎖はいつまでたってもなくならない。誰かがその犠牲になるのではなく、そういう環境を元から作らないこと。それが大事なんだろうな。

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2017年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人をテロに走らせる感情や背景は理解でき、考えさせられた。ただ、ネット上の言動だけでというのは無理があるような。

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2020年03月07日

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