あらすじ
一糸まとわず、ほうきで飛び立つモスクワの夜。アパートのひと部屋ではじまる悪魔の大舞踏会。マルガリータの「真実の永遠の恋」に、ユダヤ総督の二千年の苦悩に許しは訪れるのか? 「私の読者」ある限り、忘却の灰のなかから蘇り続けるブルガーコフの最高傑作――「原稿は燃えないものなのです」。(全二冊完結)
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Posted by ブクログ
こんなときだから読むというのもどうかと思うけど、ちょうど積んでいたので。とはいえ内容としてはウクライナというよりロシア文学なはず。
さて、内容だけど、傑作。悪魔が主要登場人物であるだけにキリスト教への理解があった方がより深い読みができるとは思うけど、奇想天外な登場人物や出来事が次々と起こるのを追っていくのが単純に面白い。マルガリータが魔女になったときの堂に入りっぷりとかも。
でも結局巨匠とマルガリータの救いが死だったのは、巨匠がずっと作品を活字に残せなかった作者の写しだと思うと悲しい。