【感想・ネタバレ】巨匠とマルガリータ (下)のレビュー

あらすじ

一糸まとわず、ほうきで飛び立つモスクワの夜。アパートのひと部屋ではじまる悪魔の大舞踏会。マルガリータの「真実の永遠の恋」に、ユダヤ総督の二千年の苦悩に許しは訪れるのか? 「私の読者」ある限り、忘却の灰のなかから蘇り続けるブルガーコフの最高傑作――「原稿は燃えないものなのです」。(全二冊完結)

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Posted by ブクログ

ピラトゥスの二千年の苦悩からの解放は、「進撃の巨人」にも通じるものがある。最近、映画「パッション」を見たところなので、タイミングも良かった。ゴルゴタ、悪魔、魔女、猫、時空の超越、正にファンタジー。

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2025年07月18日

Posted by ブクログ

某氏がTwetterで絶賛していたので,読んでみた.
奇想天外なお話だが,あとがきを読んで,なーるほど,と納得.これは執筆当時のソ連の芸術弾圧,検閲を揶揄しているのね.

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんなときだから読むというのもどうかと思うけど、ちょうど積んでいたので。とはいえ内容としてはウクライナというよりロシア文学なはず。
さて、内容だけど、傑作。悪魔が主要登場人物であるだけにキリスト教への理解があった方がより深い読みができるとは思うけど、奇想天外な登場人物や出来事が次々と起こるのを追っていくのが単純に面白い。マルガリータが魔女になったときの堂に入りっぷりとかも。
でも結局巨匠とマルガリータの救いが死だったのは、巨匠がずっと作品を活字に残せなかった作者の写しだと思うと悲しい。

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2022年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

悪があるから善があるように、悪魔たるヴォランドが悪魔であるためには神と宗教が必要である。イエスを処刑したことを悔やむピラトゥスが救済されるように画策し、他方でヴォランドとその仲間たちは無茶苦茶に暴れ回る。ある意味とても悪魔らしい。

小説の続きを書くことでピラトゥスを救済したように小説に内在する力とそれに対する思いが伝わってくる。









ベゲモート可愛い。

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2020年03月03日

Posted by ブクログ

なかなか読む時間作れずにすんげー時間かかった。
ロシア人の友人がわざわざ邦訳送ってくれたので読んだが、
たしかにぶっ飛んでてびっくりした。
存在すら知らない作家だったけど、難しい時代に書き残し、しっかり生き抜いてきただけの力がある。

と書いては見たものの、
やはり巻末の解説読まないとなんのこっちゃわからなかったし、
それ読むと、なるほど、たしかにそういうことだったかと納得した。
頑張って読み切ってよかった。

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2025年03月26日

Posted by ブクログ

上巻で名前すら出てきてなかったマルガリータがいきなり全裸で大暴れするんで引いたんだけど、結局今も昔も人は自由と許しを求めて苦しんできたのかもなぁと思ったよ。
尚、ソ連では悪魔がいなくなろうとおじさん達が酷い目に遭い続ける…理不尽な社会……

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2024年07月21日

Posted by ブクログ

巨匠の書いた作品であるため、2,000年以上前のピラトゥスとヨシュア(イエスがモチーフ)の話も頻繁に挿入されるため、しっかりと時系列、人間関係、幻想なのか現実なのかを押さえながら読み進める必要がある。

訳者の水野氏の力なのか、はたまたオリジナルのブルガーコフの言葉選びがうますぎるのかはわからないのだが、言い回しや言葉選びが非常に美しい。

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

トランプが舞い、血しぶきが飛び、恋する乙女は夜空を翔ける。
嗚呼、悪魔が主催する真夜中のサーカス!!

って感じ。イマジネーションここに極まれり。

というわけでみんなで言おう!
「私に続け、読者よ」

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2020年09月24日

Posted by ブクログ

下巻でやっとマルガリータを中心とした話が出てくる。最後の場面では巨匠とマルガリータが去っていくのであるが、エピローグには入っていない。

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2018年06月23日

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