【感想・ネタバレ】巨匠とマルガリータ (上)のレビュー

あらすじ

「それでは、どうしても悪魔は存在しないと言うのですか?」首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る。黄色い花を抱えた運命の女、ゴルゴタを焼く灼熱の太陽……春のモスクワを舞台にブルガーコフ(1891-1940)が描く、20世紀ロシア最大の奇想小説、物語のるつぼの底に待つのは何か?――「私につづけ、読者よ。」(全2冊)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

第一章の「見知らぬ人と口を聞くべからず」という題は個人的に好きで、本書が良い本である気配がして安心して読み進められた。

ビブリカルな話を持ってきたりするのは典型的だが、ピラトをトピックに選ぶのは珍しく、興味深い。本書は第一部(上巻)だが、第二部(下巻)に向けての結びの言葉、トランジションも素晴らしい。

0
2024年01月30日

Posted by ブクログ

ブルガーコフの作品が好きで手に取りましたが、とても面白い!
悪魔たちがモスクワを支配し、人々が次々と精神科へ送られる。
巨匠が誰なのかとずっと気になってましたが、ヨシュア(イエス)と、悪魔たちの関係もとても気になります。

0
2017年11月22日

Posted by ブクログ

まず、あらすじが素晴らしいです。
「首は転がり、黒猫はしゃべり、ルーブル札が雨と降る……私につづけ、読者よ」
まさに、息つく暇もなく行きついた先に待ち受けるのは、理解を越えた奇想天外な物語たち。
読者の頭が変になったのか、書いてる作者が変なのかのどちらかです。
本を閉じて現実にもどったとき、ちょっと寂しく感じてしまうほど。こんな読書体験のできる本はいくつもありません!麻薬のような魅力をもった一冊です。

0
2017年03月15日

Posted by ブクログ

キリストの話やらが割り込んできてややこしいことこの上ないのだがかなり長いのでもう一度読む気にはなかなかならない…でもおもしろかったよ

0
2023年05月08日

Posted by ブクログ

既読本の印象→醜いアヒルの子の子供時代。暗い鬱々。
ある日突然白鳥に変身したかのように陽気で明るいトーンにまごつく。しかし持ち味の1つと思っている混沌さは濃縮増量中。時にグロテスク、不条理、煙に巻く、といったバタバタ感が、やっぱり自分にはディヴィット・リンチの映像作品に似てると思うんだよー。13章でやっと主人公が出てくるけども、ひっぱってるけども、どうしたんだよ、このユーモア仕様は?と非常に自分には『今までのブルガーコフイメージ』をくつがえされ、消化できてない。しかし品があるよ。

0
2019年08月20日

Posted by ブクログ

はじめの方は世間話であったが、だんだん話がおかしくなってきていて、劇場の事件がクライマックス。その間にキリストの処刑の話がはいってくる。

0
2018年06月21日

Posted by ブクログ

タイトルからして巨匠かマルガリータが主人公なのかな?って思うじゃん。それは当たってるのよ。巨匠だと明示されてるのよ主人公は。でも露文あるあるとはいえ開始300ページまで出てこない主人公ってどうなの。で、それまでの300ページはひたすら色んなおじさんが悪魔に虐められてるのってどうなの

0
2024年07月19日

「小説」ランキング