あらすじ
「水曜どうでしょう」のカメラ担当ディレクター・嬉野雅道氏が綴る、珠玉のエッセイ第2弾! 読めば、人生観が変わる! ……かも、ですよ~。奥さん、必見! “うれしーミニグラビア”も収録です。
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Posted by ブクログ
『ハナタレナックス』の放送日だってことをすっかり忘れていたのに、このタイミングで読んでいました。
なんという偶然。
うれし―の文章がすごく好きです。
けっして力がこもった文章ではないのに、何か悩みがあった時などにその文章を読めば、そっと背中を押してもらえる。
意固地になっているときにその文章を読めば、「本当にそれでいいの?」と顔を覗き込むように確認してくる。
そんな文章です。
いや、基本脱力なんですけども。
萩本欽一さんと会った時のこと
“欽ちゃんはね、
「テレビは、勇気だよ」
って、あの晩、言ってました。(中略)
「でも、勇気は一人じゃ持てないんだよ。勇気はさ、「やればいいよ」ってあとを押してくれる人がいるから持てるんだよ。勇気はさ、勇気をくれる人がいるから持てるんだよ」”
18歳から7年間の長きにわたって鬱状態であったといううれし―。
“結局、人間は、どこかで他人が怖いのだ。おそらく他人の無慈悲が怖いのだ。その無慈悲が怖いのは自分の中にもある他人に対する無慈悲な目に自分で気づいているからではないだろうか。”
“転んだら、何かをつかんでから起き上がる。他人には負けていい、でも、自分には負けない。そうやって自分の人生のルールを自分でつくる。それが楽しく生きる極意だと、私は信じています。”
“それでも、寂しかったり、哀しかったりする気持ちの底には、昔そこに幸せだった時間があったという、儚い事実がある。”
明日が続いていく限りは、生きていかねばならないのだねえ。