【感想・ネタバレ】蕭何 劉邦に天下をとらせた名参謀のレビュー

あらすじ

庶民から身を起こして漢帝国を建てた劉邦の下には、優れた人材が集まったが、天下を手中に収めた後、劉邦が「第一の功臣」と名指して称した男こそ蕭何であった。無頼の生活を送っていた劉邦と同郷の下級官吏で、劉邦に何かと目をかけていた蕭何。秦帝国が揺らぎ、風雲に乗じて決起した劉邦こそ天下を治める器だと見抜いた蕭何は、劉邦に数々の策を進言、ついには劉邦軍を項羽軍とならんで秦帝国を倒す二大勢力たらしめる。秦帝国打倒後も、蕭何によって劉邦は何度もピンチを救われる。兵力と武力に勝る項羽に対し、敗戦に敗戦を重ねる劉邦。補給路を断たれれば、いつ自然消滅してもおかしくない劉邦軍であったが、蕭何は食糧を切らすことなく送り込んで窮地を救い、さらには名将・韓信を劉邦に強く推挙、項羽を倒す最大の立役者となった。劉邦没後は漢帝国の基礎固めに尽力した蕭何。その「稀代の名参謀」の生涯を描ききった長編歴史小説。

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Posted by ブクログ

漢を興した劉邦。その宰相として劉邦を支えた蕭何 の物語。自分は『項羽と劉邦』は読んだことはあったが、蕭何 の貢献度に関しては全く記憶がなかった。

兵站を戦の要と位置付け、征服した地からの略奪を良しとしなかった、蕭何 、調整能力の高い官僚だったのだろう。話のボリュームが項羽と全面衝突するまでにかなりのページが割かれていて、項羽との最終決戦やその後の漢を興してからの話がほとんど言及ないのは残念。それでも、話が蕭何 と劉邦に焦点をあてていて、劉邦の色恋沙汰や蕭何 の家族についての挿話が少ないのはブレがなくてよかった。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

三傑の最後の一人を読みました。
三国志の諸葛亮ような人物だと思われます。
さて、三傑を読んだし次は司馬遼太郎の項羽と劉邦を読んでみよう。

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2010年12月14日

Posted by ブクログ

漢建国後の話を入れてほしかったですが、それだけで本書とおなじくらいの文量になりそうなので省いたのでしょうか。
劉邦の人物像が、蕭何視点だとこうなるかもしれないと想像できて面白かった

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2012年12月25日

Posted by ブクログ

僕自身、加野厚志さんの作品3つ目の”蕭何”です。
(前は、”本多忠勝”と”島津義弘”)

蕭何!
ご存知でしょうか?
漢の劉邦の宰相ですね。
皆さんは、韓信は知っておられるでしょう?(国士無双の由来の人)
又、張良も。(名参謀ですね)

韓信・張良・そして蕭何が漢の3名臣ですね。

この3人の中で1番目だたない”蕭何”を中心に据え、
劉邦の天下取りを描いてます。

僕が蕭何が好きなので、
楽しく読めましたが
フィクションが多い小説です。

しかし、そうとわかってても読ませるのは、
加野さんの力量でしょう。

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2011年08月06日

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