あらすじ
本当のことを言っていいんだな? 本名・郭光雄、通名・吉田光雄――。“端っこ”の男はプロレスラー長州力となり、時代の“ど真ん中”を駆け抜けた。今、解き明かされる“革命戦士”の虚と実。その全歴史! 在日朝鮮人二世として生まれた幼少期の苦悩から、ミュンヘン五輪、“噛ませ犬”事件、“黒歴史”WJプロレス崩壊の真相、そして現在――。幼馴染から大物レスラーまで、多くの証言で迫る「人間・長州力」。プロレス・ノンフィクション史上最大級のインパクト!
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Posted by ブクログ
世評に違わず、すっごく面白い。
藤波との名勝負数え歌の時が一番熱くて、その後も海賊男のあたりは長州が見たくてもだえるほどだった。それから後はUWFが好きになって特にファンではなかったのだけど、プロレスを見ていた時には必ず長州がいた。長州をめぐるプロレス史解説でもある。トップアスリートはプロレスに対して冷ややかな人が多いのだけど長州はその代表だ。近年カミノゲで、愉快な側面に触れていたため、昔のおっかない感じが記憶からよみがえる。
マサ斉藤はずっとすごく好きだったが、悪い意味でアメリカンな銭ゲバな側面を初めて知って引く。
オレも専修大学出身で秋山とためなのだけど、レスリング部には全く接点がない。松浪先生のゼミを選択するチャンスはあって、同じクラスの女の子はそのゼミでエジプトかどこかに行っていた。楽しそうだった。松浪先生のゼミを受講していたら運命が違っていたかもしれない。
Posted by ブクログ
ど真ん中こと、長州力の半生を居ったノンフィクション。
本人もさることながら、周辺の人物に丹念なインタビューを繰り返
し仕上げられた力作。長州だけに(^^;)。
・・・まぁ、本来の僕ならば間違い無く“買ってはいけない”本である
ことはまぎれもない事実。なんつったってこの本は、あの長州力に
関する本なのだから。
ハッキリ言って僕は長州力が嫌いだ。嫌いな理由はここでは書きき
れない(^^;)。長州の試合は生で百回は観ているし、映像であれば
もう何百試合分観ているか解らない程。ただし、ある一時期を除い
て長州を応援した覚えが無い。この時期と言うのは全日本プロレス
参戦時。「お前がダメだと新日本がダメだと思われる」、という
感情から、本当に仕方無く応援していただけの話。
そんな長州の本を何故読もうと思ったのかと言うと、先にこの本の
取材を受けた他のレスラーが多媒体で受けたインタビューを何本か
読み、興味が沸いたため。おおよその人たちは辛辣であり、罵詈雑
言の嵐。どんな酷い本か確かめてやろう、という凄く否定的な理由
で入手したのだが・・・。
思った以上にちゃんとした本だった。
特に学生時代、オリンピックに出場を果たす程優秀だったアマレス
時代の記述はある理由からこれまで表に出ることは殆ど無かった。
その部分が読めただけで吉田光雄というアマチュアレスラーとその
周辺の名選手たちに興味が沸いたし、同じくこれまで語られる機会
の少なかった最初の海外遠征時のエピソードにはいわゆる“下積み”
の苦労が滲み出て、読み応えはかなりあった。
しかし、この内容を「真説」とするのはどうかと思う。コレはマジ
で。新日本プロレスをこれまでの新日本では無い組織にしてしまっ
たのは間違い無く長州であり、全日本時代にジャンボ鶴田とブルー
ザー・ブロディに完封され、全日ファンにニヤニヤされたのはトラ
ウマになりそうな屈辱だった。そして何より、大失敗していろいろ
な選手の将来を変えてしまったあのWJは、長州の我儘で出来た団体
だと言うことに間違いは無い。そういう、圧倒的な罪が明確にある
のに、論調がやや「いい話」になっているのは、ちょっと納得がい
かない。
ただ、長州力というプロレスラーのキャリアに基づいた関係者への
インタビューには一読の価値あり。残念ながら、僕の長州力という
プロレスラーへの評価は全く変わらなかったけど。