あらすじ
細密なペン画、感情豊かな物語――。笠井スイの魅力溢れる初作品集。
清新なデビュー作『花の森の魔女さん』をはじめ、鳥擬人化シリーズ『月夜のとらつぐみ』『水面の翡翠』、ショートショート『遥かファンティエット』を含む全8篇。
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Posted by ブクログ
発売された当初から買おうかどうしようか迷っていた本。
ですが買って良かったです。
7編の短編集。短いものから、少し眺めのものまであります。表紙から判断するにファンタジー色が強いのかと思いましたが、そんなことはなく、シビアな現実的なもの(世界観はファンタジー(西洋?)です)もあって、どれもじんわりと胸にきます。
結末全てが語られているというものではなく、「あとは読者さんのご想像におまかせします」的なものもあったんですが、どれも「希望」や「未来」を夢見させるもので、後味の悪いものはなかったと思います。
短編というと、当たり外れがあるイメージだったのですが、この本に限ってはないです。ファンタジー好きな人ならオススメですし、っというより誰にでもオススメできます。
プレゼントにしてもいいかもしれません。特に相手が本好きで、お話を読むのが好きな方なら誰でも気に入ってもらえるのではないでしょうか。
どれも素敵なのですが、とくに個人的にはStory Teller Story がお気に入りです。
ついつい二人の幸せな未来を想像してしまいます^^、、
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幻想的であったり、シリアスであったり、コミカルであったり。嘘と本当の織り込められたお話の詰め合わせ。絵がとても綺麗で、魅せ方が上手な方だと思いました。こういう、映画観てるみたいな気持ちになる本だいすき。
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笠井スイは、一枚の絵で物語を魅せるということのできる人です。この短編集には特にその才能が発揮されています。一番お気に入りなのは『遙かファンティエット』の見開き。主人公の少年が淡い恋心を寄せるベトナム人女性が、想像上の「ファンティエット」で過ごしているシーン。ポスターにして飾っておきたいような美しさです。
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雰囲気がすごく好み。特に『花の森の魔女さん』と『猫とパンケーキ』が好き。
絵もすごく丁寧で、あたたかみのあるタッチ。憧れる。
少し憂鬱な気分のときに読んだけど、読んでいるうちに気分が晴れて読み終わったら自分も絵が描きたくなっていたのでまたそんな気分になったら助けてもらおうと思う。
少し話しに靄がかかったような、雰囲気を楽しむ漫画が読んでいて一番心地いいなあと再確認した。
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絵柄に惹かれて買って大正解。
物語の世界に引き込まれる。
魅力的な絵に、どこかメルヘンチックな物語たち。
ユーモアもある。
絵本とか、童話を読んだ時の感覚に似ている。
すてきな時間だった。
キャンディー
キラキラ包み紙の甘いキャンディーをペロペロする感じの本です
ジゼルアランと同じく、重箱の隅をつついたら…という感じですが
そんな無粋な事はやめて読むと良いですよ
Posted by ブクログ
すごく繊細なお話が詰まった短編集。好きです。基本的にやさしい話が多めだけれど、個人的には最初の魔女の話は「魔女」と呼ばれる老女の環境等をよくよく考えるとたいへんにドロドロしていて、目眩がした。絵が綺麗でそんなことを全く出さない空気感だから、裏を読もうとすると余計にくるものがある…。
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ファンタジーあり、人間ドラマあり、コメディタッチありと
様々なジャンルを行き来しながら、
温かさと痛みを醸し出す短編集。
個人的には、バニーガールの笑顔を見ようと
あの手この手をつくす男たちのバカさを描いた作品が愛おしかった。
Posted by ブクログ
『遥かファンティエット』が秀逸。少年のまっさらな恋心と失恋の描き方が素敵でした。細かいところだと、少年の恋に気づいて「ふーん……」だけで話を続けてくれた先生。『ジゼル・アラン』もですが、子どもの背伸びを見守る大人の構図?距離感?が上手いと思う。
あとは森の魔女さんとストーリーテラーのイドの、うっすら不思議ファンタジー具合も好きです。
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ベトナムのイメージをひとまとめにしてしまった見開きのあの絵がいちばん印象的だった。鳥の擬人化もなかなかのもので、言葉がなくても絵だけで説得力のある画面はよい。
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ジゼル・アランが好きなので買ってみました。
お伽話みたいで薄暗くも優しい。
笠井さんの作品は娼婦が出てきたりするのにいやらしくないところがいいですね。
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笠井スイ先生の短篇集気に入ってるのは仏頂面のバニーと遙かファンティエット。仏頂面のバニーの扉絵からしてもう最高ケツ最高。遙かファンティエットでは少年の淡い恋心をうまくだしつつ、遠い異国に想いを馳せる顔がよかったです。
それとストーリーテラーストーリーシリーズ。ウソを吐くことウソをつき続けるということの辛さをうまく表現してるなぁと思いました。両話とも選択がキーワードでしたが、それでも両方の主人公とも生き続ける選択をしていたので良かったです。
笠井先生の描く髭面のおっさんはいい味だしてるなぁ
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短編集。
緻密な描き込みと柔らかいタッチの雰囲気に飲み込まれる。
雰囲気重視からストーリー重視まで多彩で楽しめた。
『花の森の魔女さん』『猫とパンケーキ』が良かった。
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綺麗な短編集でした。
短編集買うとたまに初期作品ばかりでウオッってなるけど、これはそんなことなく。
しかし表題を何故これにしたんだろな…(理由はいくつか浮かばなくはないけど)
世界観もほぼゆるぎないので安心して読めるかんじでした。
あれこれ凝った綺麗さ。
Posted by ブクログ
笠井スイさんの『月夜のとらつぐみ (2011)』を読んでみた。 ”花の森の魔女さん”と”仏頂面のバニー” へーって思い、”遙かファンティエット”は切ない。 ラストの”猫とパンケーキ ”は・・・パンケーキがおいしそうだった。
Posted by ブクログ
花の森の魔女さん
兄と妹が魔女のお婆さんに優しくされて。
月夜のとらつぐみ
水面の翡翠
仏頂面のバニー
男たちが笑わせようとするが。
遥かファンティエット
少年はベトナムに戻る愛しい人を想う。
ストーリーテラーセラー エリサ
男に振られて気の触れた女に、その男の振りをする。
ストーリーテラーセラー ナンシー
暗い過去を持つ教師が、いじめられっ子と対峙して。
猫とパンケーキ
窓のソトのイキモノ。
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とても繊細な絵の、絵本を読んでいるようだった。そんな感想を持った理由が、他の方のレビューを読んでみて判明しました。
乱暴な言い方をすると、動きのない綺麗な絵を繋いだような漫画です。もちろんそれがこの漫画の魅力であるし、不思議な雰囲気を醸し出しているとも思いました。だけど、それが合わないという人もいるでしょうね。わたしは好きでした。特に「猫とパンケーキ」がよかった(^^)
ココカラネタバレアリ〼(´・ω・`)
「Story Teller Story 」について。
このお話は多分、深読みというか、実はこうなんじゃないかって色々な考察ができそうなんだけど…キャラクターや世界観についての情報が少なく、なにか掴めそうなんだけどうまくできなくて、それがすごくモヤモヤします。結局どういうことだったのかわかりそうでわからないッ…!という感じが、わたしとしてはもったいなかったです。
あと「花の森の魔女さん」は、口がきけない優しいおばあさんが、周囲から魔女と呼ばれて疎まれている…という解釈でいいのかな。もしそうなら、絵が綺麗なだけに結構黒いお話ですよね。そういう感じは割と好きです。
Posted by ブクログ
表紙がきれいだし
めくった裏表紙も 夜と昼の森できれい。
短編集。
鳥を擬人化した作品が好きだな。
あとおは 花の森の魔女さんが ほのぼのでいいな。
Posted by ブクログ
書き込まれていて、見応えがあります
ただ、おじさんの画がシワをつけただけの画で
少し残念です
ストーリーテラーの登場する話が好きです
また、少し古風な雰囲気が素敵でした
Posted by ブクログ
綺麗でいい作品集です。一つ言う事があるとすれば、この作者物語り作るのがものすごく下手ですね。話の運びが途切れ途切れで読み手に伝わり辛いんですね。
しかし、長編物語りとはまた違う味わいのある短編集。これは物語りとは全く正反対にどう区切るか、途切れた話を自分でどう膨らませるか、言わば話しの余韻をどう残せるか。この使い方がうまいです。絶対こっちの方が才能あります。いい作品ですね。
Posted by ブクログ
ビームお得意の商法と看過しつつ誘惑に負け手に取ってしまったわけだけど、少なくともジゼルアランの2巻と同時購入するべき一冊ではなかったなー、と。 話の軸よりも画面の雰囲気に重きを置いている短編集と、連載ものであるジゼルアラン。二つを並べて読むことで互いが互いを相殺し、それに戸惑っている内に両方の本質を捉え損なってしまったような、そんな気がする。
もう少し時間を置いてから再挑戦しようとは目論んでいるものの、現時点では「遥かファンティエット」が一番のお気に入り。絵の力というものをごく単純に見せ付けてくれる展開が好きです。
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絵が綺麗、背景も服装も好き…なんだけど、話自体はいまいち。
読んだ後にまた話を読みたいかっていうとそうでもないような。
でも絵を見るために買ったようなものなのでけっこう満足。
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ジゼル•アランで有名な笠井スイさんの短編集。初期の頃の作品もあるのに、絵がうまく丁寧である。特に服の装飾や細かな柄などが秀逸。ストーリーとしては本当の短編集で、話にならない日常の一角を切り取ったような描写が特徴的。ありえない話を山なし、谷なしで描くことで日常とリンクさせている。その描き方はとても現代的で、日常に少しのワクワクを与えてくれる。そんな素敵な漫画です。
Posted by ブクログ
「ジセル・アラン」人気ですね。読んだことないですけど。というわけで短編集に手出し。「猫とパンケーキ」鉄板ですね! 「遙かファンティエット」いいですねー! うまいひとですねえ。