【感想・ネタバレ】ぼくは本屋のおやじさんのレビュー

あらすじ

本屋さんはおもしろいか? いや、この稼業ははたでみるほどのどかじゃない。注文・返品・立ち読み対策、リュック背負って買い出しにも行く。追いまくられる毎日だけど、楽しくしていくのが仕事なんだ──小さな町の小さな本屋のあるじが綴る書店日記。「素直に語れる心のしなやかさがある。成功の高みから書かれた立志伝には求めがたい光沢が見いだせる」(朝日新聞評)「出版が直面する様々な問題を考え直す上で役に立つだろう」(日本経済新聞評)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

本屋さんはぜんぜんラクじゃないという苦労話と、楽しくしていこうという工夫の数々。
今と仕組みはいっしょか分からないが、棚に並べたい本を手に入れるのも一苦労なんだなと分かった。
特に小さな本屋さんなら尚更のことみたいだ。

0
2018年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 小さい頃、本屋さんになりたかった。好きな本に囲まれてネコを膝にのんびりできる。早川さんと同じような憧れを抱いていた。
実際の本屋さん、その業界の裏側がわかって面白い。
なにものも裏を垣間見られらるのって楽しい。野次馬根性丸出しだけど。
 個人の本屋さんはこんなにも大変だったんだ。あの挟まって得る紙にはそういう役割があったのね。
小さいころ近所に行きつけの本屋さんがあったけど、いつの間にかなくなってた。お正月にお年玉で買った雑誌。ほしくて予約した本。
おじさん無愛想だったな。NHKのテキストの取り寄せに時間すごくかかったっけ、と懐かしく思い出した。

 個性的なお客さんやこだわりの本屋さんの話がちらりとあり、あとはグチグチひたすら愚痴られていて、なんでそんな思いをしてまでまだ本屋やってんの?と思ってしまうほど。
でも、不思議と人の愚痴や怒りって自分を冷静に考える機会になる。この本を読んでいるうちに、辟易してたり、凹んでたりしていた今の仕事も悪くないな、自分に向いてるな、といい面を考えるようになってる。
 かなり前の本なので、ネットで本が購入できるようになった現在、本の流通がどう変わったのか、きっと変化も大きいだろうな。今も知りたくなった。

「俗にいう、良書と悪書があるとする、しかし、良書を読んでいる人間が必ずしも良い人間だとは限らない。売っている人間も作っている人間も同じことだ。これは本屋をやっていてつくづく思う。みんな同じ人間であり、同じ本なのである。」

0
2012年11月30日

「エッセイ・紀行」ランキング