【感想・ネタバレ】龍が哭くのレビュー

あらすじ

「新潟日報」他、10紙で連載の話題作、ついに刊行! 英雄か、大戯けか――。一介の武士から長岡藩家老に抜擢され、戊辰戦争に際し武装中立をめざした男、河井継之助の生涯を描き切った感動巨編。時は幕末、未曽有の財政難に苦しむ長岡藩を救いたい一心で、河井継之助は備中松山藩の山田方谷に弟子入りを申し込む。方谷のもとで経世済民の教えを学ぶかたわら、継之助は会津藩の頭脳・秋月悌次郎や仙台藩の隠密・細谷十太夫、のちに武器商人となるエドワード・スネルらと親交を深め、やがて長岡藩において軽視できない存在になっていく。しかし大政奉還、戊辰戦争といった時代の渦に、長岡藩はいやおうなしに巻き込まれていくことになり――。司馬遼太郎が『峠』で書いたのとは違ったかたちで、一人の人間としての河井継之助を鮮やかに描き出した、著者渾身の歴史小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

山陰中央新報紙掲載で読む。河合継之助といえば『峠』で読み、司馬遼太郎作品の中でも特別お気に入りの小説だった。もう随分前に読み、記憶は薄れ、新聞小説でこの連載が始まって大いに期待した。江戸遊学を経て、備中松山の山田方谷に師事する。その後、長崎ほか九州で知見を広めて横浜へ。開国した日本が内輪で戦争をしているときではないと悟り、旧幕府軍と新政府軍との調停を図るもかなわず。長岡藩の家臣として整えた洋式軍備で新政府軍と戦い、無念の最期を迎える。妻すがの心理描写が加わるものの、『峠』の要約の域を出なかった。全347話

0
2018年04月01日

「歴史・時代」ランキング