あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
21世紀以降の日本では、多くの人たちが今「これからの社会」を考えている。
そんな絶好の時機に、「日本がもし100人の村だったら」、この村はどうなっているのか。
過去と比べて、未来を予想して、海外とも比較して<日本の最重要課題>を「100村方式」による数字で語らせたのが本書です。
今回は、「社会をわかりやすく解説する」第一人者、池上彰さんが著者となり、
「100人の村」の池田香代子さんには対談で、
さらにこの村の問題点を語り合っていただきました。
とくに21世紀以降の、雇用や医療や教育における「格差」「貧困」などが問題となり、
「100村」もそうした身に迫る重大なテーマを中心に構成を立てました。
項目立てを明快にし、<もくじ>も設け、
文中には欄外に池上さんのミニ解説を付けました。
ラストには、すでに始まっている低炭素社会やコミュニティのいくつかの動きを紹介し、未来へ希望をつなげています。
1億総中流社会が崩壊し、いろいろな人がいるこの村での、
あたらしい社会のあり方が模索されています。
もくじは以下の通り。
人口減少/少子高齢化/外国人/人口と富の集中/産業/地方と国/NPO/教育/消費/宗教/世帯/未婚、離婚/雇用と収入/社会保障、富の再分配/医療、福祉/犯罪と自殺/住宅/メディア/エネルギー効率/農林水産、自給率/バーチャル・ウォーター(仮想水)/低炭素社会/コミュニティ
あとがき対談 池上彰vs.池田香代子 政権交代後の希望の「100人の村」
●著者紹介
池上 彰(いけがみ あきら)
1950年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年、NHK入局。2005年まで32年間、報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。1994年から11年間は、「週刊こどもニュース」のお父さん役としても活躍。『14歳からのお金の話』『14歳からの世界金融危機。』『14歳からの世界恐慌入門。』(すべてマガジンハウス)など、著書多数。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
2050年には子供は9人に減り、お年寄りは38人に増えます 10人が住む東京が村のお金の42%を稼いでいます 働いている100人のうち40人が年収300万円以下
Posted by ブクログ
10年以上前に話題になった『世界がもし100人の村だったら』と池上彰さんが、日本バージョンにした著書。
いろんな立場にある人や状況を、100人の村の中で起きることとしてわかりやすく書かれていた。
日本は恵まれている、自分は恵まれている、恵まれていない人たち、今日、今を生きることさえままならない人もたくさんいるってことを改めて再認識させられた。
日本は殺人などの凶悪犯罪が激減しているにもかかわらず、体感する治安は悪くなっている。
それは昔はローカルニュースだった地方の殺人事件も全国に配信されるようになったから。また、連日それについて詳しく掘り下げていく報道をするので、体感として治安が悪いと感じるらしい。
考えさせられる内容はたくさんあったけど、なぜかそんなに響くものはなかった。
それは、数字のマジックを使えば、自分の考え方とか、伝えたいことに都合がいいように、比較の仕方を変えれば、統計でどうにでもなるって感じるからかな。
Posted by ブクログ
統計元も載っているので関連することが知りたい場合、自分で調べられるINDEXのように使える。
◎気になった数字メモ
・個人負担の教育費の高さは3位
(1位韓国、2位USA)
・公的教育費はOECD加盟国中27位
・けれど常に学習到達度テストで上位
・日本の失業率の計算方法は欧米と違うので、6%前後だが、
同じ計算方法にすると10%超える
・GDPに占める国民一人当たりの医療費は先進国で最低
2008年の医療費34兆円 1.5倍になってやっとOECDの平均弱
→けれどWHOによると日本の医療制度は世界一
・乳幼児死亡率が先進国で最悪
→集中治療室の未整備などで
・凶悪犯罪は10万人あたり件数でいうと50年前の半分
→体感治安は悪くなっている
・戦前の少年犯罪を調べた書籍があり(2007)それによると
件数も多いし、現代がやたらと凶悪になったわけではない
・水産物自給率 1979年100% 現在60%