【感想・ネタバレ】P+D BOOKS 宿敵 上・下巻 合本版のレビュー

あらすじ

待望の上・下巻合本版!!

加藤清正と小西行長 相容れない同士の死闘。

秀吉の臣下、武人・加藤清正と商人・小西行長好対照をなす武将だった。

清正が尾張中村の鍛冶屋の息子、あくまで「土の人」である一方、行長は海外貿易で隆盛を極めた、堺の貿易商・小西隆佐の息子で「水の人」である。

徒手空拳、自分しか頼れなかった清正に対し、堺の会合衆の富と政治手腕を後ろ盾にもつ行長・・・両者は出発から違っていた。

そんな二人を秀吉は見事な近習操縦術で競わせる。しかし、武人と商人とは根底では手を握れない。

やがて2人のライバルは、死闘を演じる宿敵となっていった……。

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宿敵 (上・下巻合本版)

今から40年以上前に「沈黙」を読んでから遠藤周作のファンです。戦国時代から江戸末期にかけて言葉も十分に通じない異国の宗教に帰依するということに興味を感じます。堺の商人のように実利的な意味で入信した者もいるでしょうが、多くの農民が信じるということは、余程ひどい世の中だったのでしょう。だから現世には希望を見いだせず来世に思いを託す。この小説もそのことを非常に感じました。

#切ない #感動する #深い

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2021年05月25日

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