あらすじ
今までの自分、笑い飛ばしてみ。そしたらなあ、お前いじめてきた奴とか、からかってきた奴とか、全部見返せんで!
――明石家さんま(本文より)
1980年代の大阪。高校卒業後、どこにも就職できなかった大西秀明は、担任教師の口利きで、舞台進行見習いとして「なんば花月」に出入りしていた。幼い頃から何をやっても失敗ばかりの大西は、吉本でもとんでもないヘマばかり。そんな大西が、人気絶頂の明石家さんまと出会い、孤独や劣等感を抱えながら成長していく。
明石家さんま企画・プロデュース NETFLIXオリジナルドラマ「Jimmy」のノベライズ作品
感情タグBEST3
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小出恵介さんのなんやかやで、
映画が撮り直された原作『Jimmy』
知ったエピソードも盛り込まれて、明石家さんまとジミー大西の出会いから、スペインへの画家留学までを描いた作品。
明石家さんまの語りを再構築しての代筆であろうと思われるが、暇があったら明石家さんまの筆でと、贅沢な欲が出てしまう。
嘘のような話だが、涙が止まらない感動の作品だった。
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【文章】
とても読み易い
【ハマり】
★★★★★
【気付き】
★★★★・
多少脚色はあるのかもしれないけど、ジミー大西の明石家さんまへ対するリスペクトが凄まじい。ズレっぷりに感動してしまうくらい凄まじい。
ジミー大西のエピソードを中心としつつも、明石家さんまの芸人としての哲学も語られていて面白い。
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若(さんまさん)が大好きなジミーちゃんとのやり取りは本当に面白い!だけど、ジミーちゃんに絵の才能があって、スペインに行くように話すさんまさんとのやり取りは泣いてしまった。嘘みたいなホントの話、笑えて泣けてお薦めです!
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「人を喜ばせる仕事」の代表格である、「お笑い」の申し子の明石家さんま氏と、
吉本に作業スタッフで入社して、それまでの人生で何もいいことがなかったジミー氏との、情にあふれる物語になっています。15分ぐらい読むたびに、ツッコミとオチがあり、そして、含蓄のある言葉を、サラッと、さんま氏が言う構成になっています。軽いドキュメンタリーを見ているような錯覚に陥ります(編集がうまい)。
自分を気にかけてくれる人がいるだけで、人は救われる。
ジミー氏にとって、さんま氏は、救世主で、神様みたいな存在なんだなと改めて思いました。さんま氏は、人の個性を見つけて、それを視聴者にわかりやすく伝える天才だと思いますが、ジミー氏に限っては、才能を守ってやろうという意志が非常に強い気がしました。
芸能界という、(作られた)個性をお金に換えるという市場の中で、
ジミー氏のあまりに純粋かつ無謀な行動は、非常に笑えますが、
やはり、支える人あってこそだなと思います。
最近の社会の風潮としては、法や社会倫理に照らして、
逸脱したものを徹底的に叩く感じの社会になっています。
ジミー氏も、現在の時代に「同じようなこと」をしたら、
即潰されていると思います。
この本は、人の個性をどう生かすか、そして、守るかということは、
さりげなく教えてくれます。良い本だなと思います。
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ジミーさんがどこまでもさんまさんラヴなところ、絵を描く時に没頭して何も要らなくなるところ、じぶんのことなのにじぶんがいちばんわかっていないところ。笑いと愛の溢れる一作でした。素敵。
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明石家さんまさん原作のジミーちゃんに関する実話?何でしょうかね。ウソのようなことがたくさん起きている。でも、本当にジミー大西さんは明石家さんまさんに出会ったことで生きにくかった人生が楽しいものになり、自分でも分かっていなかった絵の才能などに気付くことにも繋がったり、結婚することが出来たり、出会う人によってその人の人生が大きく変わっていく様が描かれている。読む前はさんまさんをテレビで観てもうるさく感じていたけど、この本を読んだら少し見方が変わった気がする。
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これまで語られられてきた、明石家さんまとジミー大西周辺のエピソードをもとに、脚本家たちによって多少の脚色などが加えられたもの。
1980年代90年代の空気感も感じることができた。
相対的にはいい話なんだけど、脚本家の名前があまり出てこない(文頭に1箇所のみ)なのが残念。まあ、そうしないと一般的には売れないんだろうけど。
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あの、あの、TVでしかお目にかかれない、さんまさんの作品です。
さんまさんに関する活字作品が少なすぎるなか、自分の中で、この作品に出会えたことが感動です。
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人と人の繋がりの大切さを強く感じる作品。
さんまさんおらんかったらジミーさんどーなってたんやろ。
人の人生に良い影響を与えられる人って偉大やな
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小出恵介の件でお蔵入りになってしまったドラマの原作(原案)。さんまらしい話。意外にいい話だった。玉山鉄二で取り直すとの話なので、いつか見られるかな?
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さんまさんの目から見たジミーさんの半生。互いの思いがよく描かれているけれど、第三者が書いたものが読みたいなあ、さんまさんは自分をうまく書いちゃってる風なとこあるし。でもま、さんまさんの人を見ていいところを出していこうとするところや、つらい時こそ笑い飛ばすというの、素晴らしいと思ったさ、ジミーさんのお話なんだけれど。半分はさんまさんとジミーさん二人主人公って感じかな。
どうかなあと思っていたけれど、予想よりは面白かったし良かったな。
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ジミー大西誕生の物語。吉本興業のアルバイトから、芸人、そして画家へと転身していくシンデレラストーリー。さんまとの出会いが正に運命の出会い。ジミーにとって、お笑いの道に進まなければ、画家の才能も一生埋もれてしまっていたのでしょうね。人との幸運な出会いが、人生をここまで変えることもある。ジミーのような落ちこぼれ(失礼!)の個性を大切にする教育や社会…、意見や考えの違う人たちを「こんな人たちには負けられない」と首相が言う国では望めないのでしょうか!どんな人も受け容れる、さんまはエライ!
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めっちゃくちゃいい話&面白い話だった。芸人になる前から、画家に転身しても、全てにさんまさんがいたんだなぁと改めて知った。人生を背負うさんまさん・ジミーちゃんを支える高宮、そして周りの芸人・関係者。みーんなジミーちゃんの個性を伸ばす天才だった。そしてジミー自身は、愛される天才だ。
とにかく文章の書き方が上手く、本というより映像を流しているようだった。それくらいのめり込めた。
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よかった。何度かいいセリフがあって涙ぐむ。
不幸や逆境を笑いに変える。さんまさんにとってのお笑いや、ジミーちゃんにとっての絵が、自分にもみんなにもあるんだろうなぁと思う。一生それと向き合い続けたいなぁと思う。岡本太郎の引用が良かった!!食えないなら食えないでいい。その気持ちでぶつかっていきたい。
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一日一冊本を読むと決めてまず手を伸ばしたこの本。作中の明石家さんまは神のような存在(実際お笑い界ではそうなのだろう)。結構、お金で解決するところも…成功者とはそうなのかも。
明石家さんまが人生訓をジミーに送るのは、二度くらい(笑えないようなことも面白く受け取る、好きなことを追求する)。あとはさんまが与えたネタを武器に、ジミーが人生をようやく歩み始める。とは言っても、さんまのコピーにならなかったのは、ジミーの強烈な個性があったから。人間としての振る舞い方を教えてもらってようやく世間に馴染み人並みの幸せを得るようになったゴリラ(笑)。出会いで人は変わるというけど、その出会いを自ら掴みに行ったジミーはえらい。個人的にショージが好き(まさか好きになるとは)。大竹しのぶさんが結構出てくる(嫌な描かれ方もしてない)のが嬉しい。さんまさんにとってジミーは、もう一人の自分だったのかもしれないと思わせる書き方をしてる。感動して泣いた。