あらすじ
長者や賢人から直接伝授された、飾らない《叡智》
本書は、アメリカ在住の日本人女性ジャーナリストが部族の長老や賢者たちに教えを請い、交流のなかで直接伝授された、まさに“書物よりも賢い言葉”をまとめたものです。不安と不信が渦巻く今こそ、素直に耳を傾けてほしい優しい癒しに満ちたー冊です。
※本書は1999年9月に小社から発刊された同タイトルの単行本を文庫化したものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昔の日本人も、自然のすべてに神々を見て、信心深く、先祖を敬い、お互いを助け合って生活していたので、何となく懐かしいような、感じを受けました。私が悪いことした時、親から「お天道様が見ているよ」と言われた事を思い出しました。読み返すたびに、新たな気づきがあり、この本に出会ったのも、深い意味があると感じました。
Posted by ブクログ
ニューヨーク在住のエリコ・ロウさんの1999年の著作を文庫化したもの。
アメリカ・インディアンに伝えられる叡智を、全13章に分けて解説した内容です。
各章、アメリカ・インディアンの叡智の言葉をいくつかと、アメリカ・インディアンの伝説を一つ、最後にエリコさんの体験談や解説が書かれる、という構成になっています。
最後の第13.章に配置された、ヘヨカという存在、この本で初めて知りました。
このヘヨカ、という存在、タロットカードで言うところの、ナンバー0のTHE FOOLにちょっと似てますかね。
笑いもメディスンである、という概念が、最後の章で説明されるという構成が素晴らしい。
この概念を最後に置くことで、この作品の読後感が、晴れやかで軽やかなものになっていますよ。
Posted by ブクログ
インディアンが好き
アフリカが好き
アボリジニが好き
ポリネシアが好き
なぜが祖先や太古の風を感じさせるものが
気になる
尊敬して柱とする人たちは
私にとって今を生きる人々ではなく
こうして叡智を残していった偉人たちだ
松木正氏やジョセフブルチャック氏のインディアンの知恵や伝承を収めた本はいくつか持っているけれど
リアルに生きる人の体験談というより
その用語解説だと思った
それらの本に出てくる意味が
より深く、鮮明に分かってくる
彼らの言葉は
まるでコンパスだ
海の波に漂いながら
ぐるぐると廻りやがて一つの方角を示す
教えてほしければ待つしかないのだ
信頼し、手放し、委ね、認めて、
謙虚な気持ちで、その時を待つしかないのだ
急いでも見えない
焦れば見落とす
不安の声に耳を傾けず
より深い場所から囁き声さえ聞こえないかもしれない
その透明な光の筋を 信じるような
その後私はスピリチュアル系にはまるけれど
やっぱりルーツはここだと思った。
「インディアン」という名前があるだけで
ついつい目で追ってしまう
――
求めてもいい
しかし執着してはいけない
求める者は道を見出し
執着したものは 道を見失うものだ
――
揺らぎ続け
変わり続ける
今をより確かに生きる
指針が欲しい
その針は
どこかの本や映画のセリフや誰かの言葉に
あるのではなく、
自分の胸にあるのだと
信じることから
――始めよう。
Posted by ブクログ
前から繰り返し何度も読んでいて、ここに書かれていることをいつもずっと忘れないように生きていかなくてはと思っています。だから、いろいろな情報が入ってきたとき「そうだ、マインドなんだ・・・。」と気づいたんだと思います。自然に対して、全ての物事に対して、畏敬の念をほんとに持っていたら、いわゆる「環境」「エコ」にはならないな、ということもよくわかりました。子供のころから母親に「知識はあるが知恵がないねえ。」と言われていたのですが、それも「あ、痛!」という感じでよくわかってしまいました。勤めていた会社を退職するときのスピーチにも、ソーク族の格言を使わせてもらいました。これからも何度も読むことになると思います。
Posted by ブクログ
邪念が起こったときなど、自分を浄化してニュートラルに戻すのにちょうどいい本。
アメリカインディアンの伝統的なモノの見方、考え方などをストーリーと偉人の言葉の構成で、一つ一つ解説してくれています。
モヤモヤそたときに、パッとページを開いて、そのページの意味するところ読んだりするのにも、とても役立ちます。
Posted by ブクログ
「アメリカ・インディアンの書物より賢い言葉」4
著者 エリコ・ロウ
出版 扶桑社
p176より引用
“少しずつ
少しずつ
行けるところまで
進む。”
フリージャーナリストである著者による、アメリカ・インディ
アンの格言をまとめ解説エッセイをつけた一冊。
彼らに伝わる創世記から道化師についてまで、味わい深い絵と
ともに記されています。
上記の引用は、数ある格言の中の一つ。クロー族の格言。
結局自分の進める距離というのは、たかが知れているのかも知れ
ません。けれど自分の進める分を確実に進むためにも、一日一日
を大切にしたいものです。自分の行けない所を次の人に任せるた
めにも、大切に丁寧に整えておくのがよさそうだと思いました。
p82から書かれている話を読むと、普段からの行動の大切さを考
えさせられます。産みっぱなし作りっぱなしではなく、日頃から
手入れを欠かさないことが肝心なのではないでしょうか。
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Posted by ブクログ
インディアン達は平和な繁栄をしてきたという言葉が心に残った。
自分の目に見えるものだけが世界のすべてとは言えないし思いたくないなー。
Posted by ブクログ
自然とともに生きるネイティブ・アメリカンの言葉を集めた本。
ひびに疲れたり、壁にぶち当たったとき。そっと肩の力を抜いて、耳を傾けたくなる。素朴だけれど、胸に響く言葉です。
Posted by ブクログ
■人生80年。長くても120年。それに対して人類の誕生から今までの時間は約600万年。インターネットが当たり前となり、情報の爆発が起きた現代においてもなお、この膨大な時間の中で育まれた先人の知恵は偉大だ。
■その先人の知恵を短い言葉に凝縮させたひとつが"アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉"だ。確かに一つ一つの言葉は短い。しかし、深い。
「とりが鷲になる必要はない」
「ひとは山と蟻の中間だ」
「ひとりの敵は多すぎ、100人の友は少なすぎる」
「どんなことも7世代先まで考えて決めなければならない」
■これまでに託された言葉がある。これから託して行く言葉がある。この営みの中に、自分も関わっていこうと思う。
Posted by ブクログ
私の前を歩くな、
私が従うとは限らない。
私の後ろを歩くな、
私が導くとは限らない。
私と共に歩け、
私たちはひとつなのだから。
(ソーク族の格言)