あらすじ
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“ネガティブ思考クイーン”の漫画家・細川貂々が、精神科医で「対人関係療法」の第一人者・水島広子に会いに行く、等身大の成長物語(コミックエッセイ+コラム)。
ネガティブな性格で生きづらい、自分を“ダメ人間”と思ってしまう、コミュニケーションのとり方がわからない、そもそも人づきあいがニガテ、ネガティブな人を引き寄せてしまう、人に振り回されることが多くて疲れる……etc。
そんな人生をラクにするコツは、「当たり前の気持ち」を受け入れて、自分を認めること。そのヒケツは、対人関係の「ズレ」と「役割期待」にあり。対人関係が健康であれば心も健康であり、対人関係に自信があれば人生にも自信がもてる。生きづらさを克服するための対人関係入門書。
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Posted by ブクログ
人間は身近な人間関係によって大きな影響をうけている。
対人関係療法における解決の方法は、対人関係から受けるストレスを減じ、対人関係から得る力を増す方法。
「自分以外の人も完璧ではないのかも。それぞれの事情の中で苦労しているのかも」という発想を持つことは、他人に対する優しさにつながる。そして自分に対する優しさにもつながる。
曖昧に話して「ずれ」を生んでストレスを生むより、直接話したほうがよい。
話を聞く時は時間的余裕などを先に伝える。
「自分を認める練習」は、どんなに落ち込んでも、どんなにしんどいと思うことがあっても「今はこれが精一杯なのだから、それでいい」と自分に言い聞かせること。
Posted by ブクログ
「いまは、これでいい」と自分を認めてあげることで、人間は変化していくことができる。
本書を読んで、これまで私はいまの自分を否定して、背伸びしても届かない理想の自分を思い描き、そして、どうしてもそうなれない自分に失望・絶望して苦しんでいたんだと気付かされました。
まずは、「いまは、これでいい」と自分を認めてあげて、ありのままの自分を大切にしようと思います。
Posted by ブクログ
漫画でさらっと読めた。
私はてんてんさんほどネガティブクイーンではないけど、水島先生のお話が優しくて、読んでいて泣きそうになった。
ネガティブな感情をネガティブにとらえない。
そういう育てられ方をしてきたのだから、今の思考が生まれるのは当然。それでいいと認める。
この考え方を私も心に留めて、自分を大事にして生きたい。
Posted by ブクログ
簡単に自分を認めろとは言うが、一体自分を認めるということがどんなことなのか、どうしたらいいのかということを、対人関係とも絡めて書かれていた。
「そのままでいい」「ありのままでいい」ということ「無理に変わろうとしないこと」それが自分を認めるということになる。
内容に新しさはなかったが、漫画家さんが書いた本なだけあってわかりやすく読みやすかった。
「気分変調性障害」という言葉が本書に出てきた。言葉の意味が気になったので、また本を探して読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
ネガティブな人が嫌われているのは、反応行動を誘導するコミュニケーションをとっているから。
自分 いまつかれてるんだよね~ (何か言ってよ)
相手(なにか言わなきゃ プレッシャーを感じるめんどくさい人になる)
自分 今疲れてるんだよね~ とても落ち込んでいるんだ~
相手(束縛されるコミュニケーションではない)どうしたんですか?
自分以外の人はみんな優秀ではない。世の中ボーを生きている人が8割。
対人関係の問題 ズレを役割期待
1間接的であいまいな言葉
2言葉を使わないコミュニケーション。ため息、舌打ち
あーあとか、自分の気持ちを察してよって思ってやっているんだろうが。他人からみると、機嫌が悪いだけ。気持ちを察するところまでいかない。
3沈黙する 一番悪いコミュニケーション
当たり前を確認するだけで器用になる
Posted by ブクログ
⭐︎3.5
ネガティブ思考な人間からすると、共感することが多く、肝に銘じておきたい言葉もたくさんありました。
例えば、ネガティブ=悪いことと捉えがちだが、自分がその事象に対してなんらかのニーズがあるから、ネガティブな感情をいだくようになっている。体が痛いと感じるように心も痛いと感じなければ、それこそ心身のバランスを崩してしまうから、正常な反応だと納得。
また、ネガティブな人は嫌われるか?という作者の問いに対して、そこで何かを求めてしまうと嫌われるかもと言う先生の回答。
「『私はホントに価値のない人間です』といわれると、相手は『そんなことありませんよ』と答えないといけない感じがする。これは「束縛」と言う名の暴力です。相手にプレッシャーがかかって面倒と思われるのかも?」
→束縛という名の暴力!無意識に相手にこう言って欲しいなと思いながら話している時があるので、気をつけなければと思いました。
逆にあまりしっくり納得できず抵抗があったのは、以下の部分。
「互いに役割期待がずれてしまうと、ストレスを感じる。役割期待のずれは、以下のようなことから発生する。言葉足らず・遠慮・自己主張が足りないなど。本来は、コミュニケーションで役割期待を伝えあう。」
→たしかに無意識に相手にこうあって欲しいとか役割を求めてしまうことはあるだろうけど、言葉に出して相手にああしてこうしてと言うのは押し付けのようでなんだかなぁと思いました。
それ以外はとても共感できる部分が多くタメになりました。