【感想・ネタバレ】反脆弱性[上]―――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

脆いもの=脆弱性、環境変化の影響を受けないもの=頑健性というのが従来の議論。自分もそうだけど頑健なものが良いことのように思っていたけど、この反脆弱性というのは変化を取り込んで良い方向に向けるということかな。もちろん変化をすべてポジティブに変えることはできないけど、小さな失敗はむしろ良しとして、むしろ大きな変化からは大きなリターンを得ることが反脆弱性。

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2018年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

反脆弱性=失うものよりも得るもののほうが多い=ダウンサイドよりもアップサイドのほうが多い=(よい意味での)非対称性=変動性を好む。289p

オプション=非対称性+理性 300p

【7プラスマイナス2回、失敗する】p389
鉄則をまとめる
①オプション性を探すこと。もっといえば、オプション性に従って物事をランクづけすること。
②できればペイオフに上限があるものではなく、ないものを探すこと。
③ビジネス・プランではなく人間に投資すること。つまり、キャリアを通じて6〜7回(またはそれ以上)方向転換できる人を探すこと(ベンチャー・キャピタリストのマーク・アンドリーセンの手法のひとつ)。人間に投資すれば、ビジネス・プランのような後付けのつじつま合わせにだまされずにすむ。それに、そのほうが単純に頑健だ。
④バーベル戦略を取ること(その意味は各自のビジネスによる)。

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2018年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

風はろうそくの火を消すが、炎を燃え上がらせる。風は避けるのではなく利用する。
耐久性や頑健性ではなく、反脆いものは、耐えるだけでなく利用する。
リスクを計算するのではなく、利用する方法を学ぶ。
危機を生み出しているのは身銭を切らない人たち。
ブラックスワンは後で考えると、予測が可能だったかのように見える。まれなことは発生頻度は計算できない。
「ソビエト=ハーバード流の錯覚」=科学的知識の適合範囲を非科学的に過大評価する現象。

ホルミシス=少量の毒が効用を持つ=低容量の放射線が役に立つ場合がある。ホメオパシーとは違うもの。

過剰補償のメカニズム=くたくたになったら休むよりも別の運動をした方がいい。急ぎの仕事は忙しい人に頼む。声を抑えたほうが、聴こうとして集中させる。

タクシー運転手、売春婦、配管工、大工、歯科医、仕立屋などの職人は、収入は不安定だがゼロにはならない=高給取りの勤め人より反脆弱性は高い。
人生は少しランダムなほうが安定する。

予測する人は破綻する。予測屋が外れることに賭ける。
他人の評価は残酷で不平等=同じ土俵に上がらないことが一番いい。どう評価されようと構わない立場。

成功は非対称性を生み出す=失うモノがはるかに多くなるため臆病になる。セネカは頭の中で財産を帳消しにした。失う痛みを感じなくするよう感情をコントロールした。=反脆弱性とは、良い意味での非対称性の状態。

バーベル型の解決=中間はさほど儲からない。多くを安全資産にし、10%程度を失うつもりでハイリスクに賭ける。両極端の用を即見合わせる。
生物界のバーベル戦略=鳥は安定した相手とつがいになり、浮気によって優秀な子を得る。
重大な危機に注目して小さな失敗には目をつぶる。
黄金の中庸を避ける。バーベル戦略で人生が豊かになる。

人間は因果関係の錯覚に陥りやすい。歴史を記すのは時間を持て余した学者という敗者。

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2024年05月13日

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