【感想・ネタバレ】選ばれるプロフェッショナル ― クライアントが本当に求めていることのレビュー

あらすじ

コンサルタント、弁護士、セールスマン、会計士、医師、フィナンシャルプランナー…
いつも大事な相談をされ、信頼されつづけるための7つの極意。
かつてプロフェッショナルの専売特許とされていた知識や情報は、
時代の進化とともに一般化され、もはや専門知識を持っているだけでは、
クライアントとのあいだに実りある関係を築くことは難しくなっている。
一方で、クライアントから信頼され、いつも声がかかるプロフェッショナルたちがいる。
――いったい、彼らは何が違うのか?
組織のトップがプロフェッショナルに対して、本当に求めているものは何か?
本書では、コダック、モトローラ、アメリカン・エクスプレス、シティバンク、
イーライ・リリー、GEなどの企業幹部へのインタビューと、
偉業を成し遂げたアドバイザーたちの研究から、この競争の激しい時代に
プロフェッショナルが築くべき特質を明らかにする。
それぞれの特質を高める具体的な方策を示し、プロフェッショナルとして高く評価され、
価格ではなく付加価値で勝負できる、真のプロフェッショナルになるための道筋を示す。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

全10章からなる自己啓発本で、プロフェッショナル(コンサルタント)としての心構えについて述べられていますを

正直最後の9章、10章だけ読めば著者が言いたいことは概ね纏まっているので時間がなければそこだけ読めば良いかも。

以下の7つの特質を目次的に使い、今の自分に足りないと思うものを、高めていけば良いのではないでしょうか。(個別の特質についてより詳細かつ実践的に書かれた専門書でインプット&アウトプットの仕方を理解した上で、対顧客の場で実践を重ねて身に付けていくイメージ(というかこれしか方法は無いのでは))
※具体的に書かれた本などそもそも無いような特質もありますが。

〈優れたプロフェッショナルの七つの特質〉
①無私と自立
②共感力
③ディープ・ジェネラリスト
④統合力
⑤判断力
⑥信念
⑦誠実さ

私はもうこのようなビジネス書はお腹いっぱいなので次のステージに進もうと思います。
本書はむしろ若手コンサルタントに読んでもらったほうがよさそうです。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・歴史への造詣の深さによって、現代の現象を我々の思いもよらない文脈で捉える。たとえば、アメリカ心臓医学協会が、医療現場のオペレーションを再編成したのも、彼が理事たちに、イギリスはわずか1000人の若い男たちだけでインドを支配したことを示したからだ。

・「僕が集めている資料すべてをどうやって記録しているかって思うだろうね。僕はすごいファイリングシステムを使っているわけでもないし、データベースがあるわけでもない。フォルダに入っている何百万という記事に見出しをつけているわけでもない。以前はシステムを整備していたが、そんなものは結局一度も使わなかった。ファイルを見直すこともほとんどない。むしろ、自分で自分を教育するように心がけているんだ。情報を頭のなかに放り込んで、自分のものの見方に影響を与え、楽器のように自分の注意力を調律している…ファイルのことなんて心配するな。自分の直感を磨くんだ。」―ピーター・シュワルツ

・競馬のオッズメーカーは、レースの倍率を決めるのに、過去のデータを使用する。ある著名な研究で、オッズメーカーのプロフェッショナルたちに、さまざまなレースの予想を依頼した。予想の際に各馬のデータをレースごとに少しずつ増やして与え、これらの事実に基づき、成績を予想してもらった。一回目はそれぞれの馬について五つの事実、二回目は十、三回目は二十、そして最後に四十と増やしていった。結果はどうなったか。オッズメーカーの予想に対する自信は回を追うごとに高まった。しかし、的中率に変化は無かった。主要なデータが収集され、あるしきい値に達したあとは、それ以上の情報があっても意思決定の質が高まるわけではないのだ。ビジネスシーンでは、時間が重要な役割を担うことが多く、より多くの情報を集めようとすることは、決定の質を落とすことになりかねない。

・多くのプロフェッショナルは、一つの有効なソリューションを見つけると、それをすべてのクライアント、すべての状況に適用しようとする。一例をあげると、大学で印刷の手伝いをしていて、その後、印刷ビジネスを始めた友人がいた。彼は頭が良く、愛想のいい人間だった。だが、すべてのソリューションがパンフレットなのだ。彼にコンピュータの相談をすると、熱意をもってこう答える。<パンフレットを作りましょう>と。

・新しい分野に攻め込むべき時をどう判断すればいいだろうか。ドラッガーは、変化すべき時について、こうアドバイスしている。
「懸命に働いても、ほぼ何も達成していないように思えるとき。あるいは、自分がすべての答えを知っていると過信し、<正しい質問は何だろう>と問うことをやめているとき」

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2013年07月27日

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