あらすじ
(本書は『力の抜きどころ』に大幅な改訂を施して図解化したうえで、ハンディ版にしたものです)
「どんなにがんばっても結果が出ない…」から抜け出すヒント!
完璧主義の人は、「がんばることに自体に美徳を感じている」
上手に力を抜く人は、「がんばらないで結果が出ることに美徳を感じている」
できる人は、上手に力を抜いています!
ひとつでも当てはまる人は、本書をお読みください。
・ 仕事は丁寧だがスピードが遅い
・ なかなか定時に帰れない
・ 全部の仕事に全力で取り組んでしまう
・ 他人に頼るのが苦手
・ 先延ばしグセがある
【本書のポイント】
第0章 完璧主義が効率を下げる
まずは、あなたの完璧主義思考を診断しましょう。
第1章 「短時間で効率的」に仕事を終える
重要な仕事も雑用も、同じくらい労力をかけていませんか?
第2章 「効果的な工夫」で成果を高める
自分のこだわりが強すぎて、相手のニーズとズレていませんか?
第3章 「失敗を恐れず」行動する
万全の準備ができていないと、不安を感じていませんか?
第4章 「精神的な余裕」をつくる
失敗したら、すべて自分の責任だと背負い込んでいませんか?
第5章 「他人の力」を上手に活かす
何もかもひとりでやろうとして、重要なことがおろそかになっていませんか?
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Posted by ブクログ
あらすじ
「成果の8割は、全体の2割の要素が生み出している」というパレートの法則(80対20の法則)を、日々の仕事と生活の「習慣」に落とし込んだタイムマネジメント実践書。「あれもこれも完璧にこなそうとする足し算の思考」こそが、疲弊と時間不足を招く元凶であると指摘する。自らの成果や幸福に直結する「決定的な2割の重要事項(ハイリターン行動)」を見極める技術、残り8割の無駄や雑務を「やめる・減らす・任せる」引き算のルール、そして意志の力に頼らずに高密度な集中状態を自動化する仕組みづくりまでを明快に指南する。
所感・深掘り
「とにかく忙しく手を動かすこと」を美徳とし、手一杯になって息切れしがちな現代人に対し、「真の生産性とは、何をしないかを潔く決める勇気である」と痛快に教えてくれる、極めて実践的で背筋が伸びる一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「100点の完璧を目指して満遍なくエネルギーを散らすのをやめ、勝負どころの2割に全神経を注ぐ」という割り切りの重要性だ。真面目で責任感の強い人ほど、日々の細かな雑務や頼まれ仕事にも全力で応えようとし、本当にエネルギーを注ぐべき本質的な課題や将来への種まきを後回しにしてしまいがちになる。しかし、成果を決定づけるのは常に「一握りの本質」である。本書が説くように、朝一番の澄んだ頭で「今日の決定的な2割」を特定し、そこを確実に押さえる。それだけで、仕事の質は劇的に高まり、手戻りや無駄なストレスは激減するのだと再認識した。
また、「やらないことを決める(引き算の習慣)」に対する心理的ハードルを、仕組みで解消していくアプローチも心強い。前例踏襲で続けてきた形式的な業務や、義務感で引き受けていた細かな作業を、勇気を持って簡素化・標準化し、周囲に任せていく。そうして生まれた時間の余白こそが、次の柔軟な発想やチーム全体を見渡す大局観、そして自らの心身を健やかに保つためのゆとりを生み出す土台になると感じる。
すべてを自分で背負い込むのをやめ、本質を見極めて足元の一手に集中すること。
日々の雑務や重責に追われて時間が足りないと悩むリーダーはもちろん、後進への権限移譲を進め、組織全体の効率と自律性を高めたいすべての指導者にとって、行動の優先順位を鮮やかに研ぎ澄ませてくれる確かな指南書だ。