あらすじ
琉球列島に生息する右巻きのカタツムリが、カタツムリを捕食するヘビから逃れるために左巻きへと進化したという仮説を、西表島でのフィールドワークを通して解説する。
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Posted by ブクログ
2013/11/2のなまけっとで細先生の講演を聴き、その場で購入したサイン入り本です。話がほんとにおもしろくて、あの楽しい講演がそのまま本になった感じです。
ものすごく楽しい読書時間だった。やっぱり学問って、結果よりも研究している過程がなによりもおもしろい。細先生がどんな学生時代を過ごし、どうしてセダカヘビを研究することになり、研究を進めるに当たってどんな試行錯誤をし、どんな過程を経て論文掲載→学位取得となったか、研究の詳しい内容も含めて丹念に書かれていて、これから進路を決める中高生にぜひぜひ読んでもらいたいな~と思った。
結果しか書いていない教科書がおもしろくないと言われるのも、当然だなという気がする。学習指導要領をちょこちょこ改訂して教科書検定を厳しくするくらいなら、この一冊を読ませた方がずっと理科離れを止める力になると思うんだけど。
Posted by ブクログ
内容情報
[日販MARCより]
著者がこの5年間の大学院生活の間に解き明かしてきた、生き物の「右と左」に関する進化の物語。主役は、カタツムリばかりを食べる、ちょっと変わったヘビ。スペシャリストとして生き延びてきた、究極の姿がここに。
[BOOKデータベースより]
生き物の「右と左」に関する進化の物語。主役はカタツムリばかりを食べるちょっと変わったヘビ。
第1章 生き物の右と左(体の左右がひっくり返るという進化;左巻きのカタツムリ)
第2章 右利きのヘビ(「右利きのヘビ仮説」;スロー・スターター;右利きのヘビ、発見!;博物館のチカラ)
第3章 西表島で調査する(島の暮らし;調査生活;夜の森にひとり;幻のヘビ)
第4章 検証・右利きのヘビ仮説(奇跡の実験;博士を目指す;研究の終着駅)