【感想・ネタバレ】ラ・ロシュフコー箴言集のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・われわれの持っている力は意志よりも大きい。だから事を不可能だときめこむのは、往々にして自分自身に対する言い逃れなのだ。

・みちたりた仕合わせは好みの中に存在するので、事物の中にあるのではない。だから人は自分の好きなものを得ることによって幸福になるので、他人が好ましく思うものを得るからではないのだ

・恋は燃える火と同じで、絶えずかき立てられていないと持続できない。だから希望を持ったり不安になったりすることができなくなると、たちまち恋は息絶えるのである。

・変わらぬ愛とは一種の絶え間ない心変わりである。つまりわれわれの心が、愛する人の持っているすべての美点に、ある時はここが好き、ある時はあそこが好きというふうに、次々に惚れこんでゆくのである。だからこの変わらぬ心は、同じ一人の相手に局限され、その人の中だけに閉じこめられた心変わりにほかならないのである。

・変わらぬ愛には二通りある。一方は、愛する人の中にその人の愛する新たな理由が絶えず見つかることから来ているもの、もう一つは、心変わりしないのを誇りにしているためのものである。

・人は皆、相手が自分の中に見つけるあらを相手の中に見つける。

・この世で最も仕合わせな人は、僅かな物で満足できる人だから、その意味では、幸福にするために無限の富の集積が必要な王侯や野心家は、最もみじめな人たちである。

・物を見るためには距離を置かねばならないのと同じに、交際においても距離を保つ必要がある。どんな人にも、自分をこう見て欲しいと思う角度がある。あまり近くから光を当てて欲しくないと思うのは、おおむねもっともなことだし、あらゆることにおいてありのままの自分を見て欲しいと思う人は、ほとんど一人もいないのである。

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2023年12月08日

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