あらすじ
“成功体験”を棄てろ! !
――缶チューハイ、第3のビール、糖質オフ……怒濤の連続ヒットはいかにして実現したのか?
全社一丸の大変革を、業界に精通したジャーナリストが活写! !
ビール類市場でシェアNo.1を誇るアサヒビール。
言わずと知れた主力商品「スーパードライ」は、1987年の発売以来
ドライビールの先駆けとして30年間不動のトップに君臨してきた。
しかしこれは同時に、アサヒが長らくひとつのヒット商品に
依存し続けてしまったことも意味している。
スーパードライはいつしかアサヒにとっての「聖域」となり、
経営資源の多くはスーパードライに集中してきた。
このためか、競争が激しいビール類市場の首位でありながら、
アサヒは30年近くも目立ったヒット商品がないという事態に陥っていたのである。
ところが、缶チューハイから第3のビール、糖質オフまで
ヒット商品や技術面でのイノベーションが、2016年ごろからいくつも重なっている。
アサヒはいかにして成功体験を超え、自ら変革へと動き出したのか。
本書は、マーケティングから研究開発、営業の現場まで、
さまざまな人へのインタビューをもとに、全社一丸のその変革の模様を描き出す。
過去の「成功体験」にとらわれ、「聖域」が存在する企業は多い。
それらとどのように向き合い、どう乗り越えていけばよいのか、
アサヒという一企業を通してそのヒントを提示する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
スーパードライが出るまで苦境だったことは記憶にあったが、スーパードライがヒットした後に出たお酒は鳴かず飛ばずだったのは驚き(当時はお酒飲める年齢ではなかったので)。
周りの動向を見て、「うちもこのジャンルのお酒ありまっせ」って上からの立場で商品作りするより、スーパードライを作った時のように現場をちゃんと見て進めないといけないですね。
Posted by ブクログ
この本は、今だからこそ、テレビ業界の人が読む必要があるかもしれない。
「スーパードライの成功体験が、逆に会社の進化を止めてしまった」という例だ。
テレビも確かに王国の時があった。
その成功があったことは、確かに素晴らしいことだが、そのために「成功の足を引っ張ることは出来ない」文化が出来上がってしまう。
それはどんな組織もそうなんじゃないか?
成功した人ほど、自分の過去の成功を否定する筈がない。
当然に、年が経てば経つほど守りに入っていく。
それを「成功体験を棄てろ!」と言えるのは、作った人なんかじゃない。
外部から招聘したトップだからこそ、空気を読まずに冷静に言えるのだ。
それにしても、絶対に反対されることは織り込み済。
10人いたら9人が確実に「今の売上が下がったらどうするんだ!」と言うだろう。
多数決で言えば、絶対に「大きく舵を切る」ことは出来ないんだ。
それでも敢えてこの提案をするところが、経営の覚悟や、時代を読み切るセンスなのだと思う。
「全社一丸」これもすごく大事だ。
どうやって人を巻き込んで、チームでモノを作り上げていくのか。
たった一人の天才がいても、それだけでは勝負には勝てないのだ。
だからこそ、チーム・マネジメントが重要になってくる。
「人事」というものが、会社にとってどれだけ重要なのかを理解している経営者が何人いるだろうか。
社員食堂で社長含めてみんなで成功を分かち合える。
こういう会社を作り上げないといけないんだと、改めて思う。
(2019/4/27)
Posted by ブクログ
本生の青好きだったのに、売れてなかったのか…
今年はパンプキンビールもなかったし、
昔どハマりしたチョコスパークリングも
無くなったし、
私の好きな味はなかなか残らない…
どこも頑張れ!