【感想・ネタバレ】P+D BOOKS 加田伶太郎 作品集のレビュー

あらすじ

福永武彦が加田伶太郎名で描いた探偵小説集。

純文学作家である福永武彦が加田伶太郎のペンネームで発表した「完全犯罪」「失踪事件」「赤い靴」などの探偵小説10編に、随筆「素人探偵誕生記」を併せた異色の一巻。

大学助教授で自ら“安楽椅子探偵”を自認する伊丹英典は、助手・久木進を伴い、得意の分析力、想像力、論理力を駆使して、迷宮入りかと思われた難事件を次々と解決していく。

また、船田学名義で書かれた未完のSF作品「地球を遠く離れて」も併録した、福永武彦の意外な一面が垣間見える異色作品集。

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Posted by ブクログ

福永武彦が加田伶太郎のペンネームで発表した探偵小説集(プラスSF1篇)。片手間のお遊びで書いたから駄作的な言い訳を本人は書かれておられますが、いやはやどれもベーシックな本格ものを目指されてて面白い。
ペンネームの加田伶太郎や探偵の名前はアナグラムで決めている所から始まり、序文に『福永武彦』が『加田伶太郎』の友人として序文を寄せる体裁にしているところ、随筆『素人探偵誕生記』と、随所に遊び心と推理小説愛が溢れていました。
『完全犯罪』『眠りの誘惑』が好みでした。

船田学名義で書かれた未完のSF『地球を遠く離れて』も、未完ではありますが、物語が一区切りするところまで書かれてますし、面白かった。

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2017年12月27日

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