【感想・ネタバレ】絶叫のレビュー

あらすじ

マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。平凡な人生を送るはずが、無縁社会、ブラック企業、そしてより深い闇の世界へ……。辿り着いた先に待ち受ける予測不能の真実とは!? ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント。小説の魅力を存分に注ぎ込み、さらなる高みに到達した衝撃作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

尾野真千子さんの主演で、WOWOW連続ドラマ化された作品の原作。

社会派の作品だけあり、扱っているテーマは多岐にわたります。
夫婦間の家庭内暴力、いじめ、発達障害、シングルマザー、キラキラネーム、ホスト、ネトウヨ、アニマルホーダー(多頭飼育崩壊)、保険金詐欺、戸籍の悪用、ブラック企業、セクハラ、パワハラ、窓際族の社員問題、闇金、リボ地獄、生活保護受給の水際作戦、枕営業、不妊、無縁社会、暴力団、前科者、ホームレス状態にある路上生活者、貧困ビジネス、毒親、離婚、児童虐待、蒸発、家族ごっこ、デリヘル狩り、地方と都会の格差、認知症、女性の就労、もっと他にもあると思うけどざっとあげるだけでこれだけの要素を網羅していながら話の流れがしっかりまとまっているのには天晴れの一言。
こうやって書くと、現代の社会問題のほぼすべてが詰まってたような気がします…。嫁姑問題は少しだけ。

私は神代の取り巻き3人衆の名前は最後まで覚えられませんでした。それだけ登場人物も多いですが、基本は陽子と綾乃、2つの話が考察していくので置いてけぼりにはならず。1章を読み終わってからは加速度的にページを捲る手が止まらなくなるはずです。

ちなみにWOWOWのドラマは4つのエピソードで構成されていて、原作とは異なるテンポと展開でこれまた面白かったです。ドラマの方が陽子が中心に回ってる感じがしますね。

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ面白かった。
分厚い本だけど一気読み。後半グロイ

以下ネタバレ









陽子に対して「あなたは」と語る口調で物語は進む。
陽子のことをこんなに知っている語り部は誰なのか???
母親?と最初は思っていたが後半に分かる。

陽子はすみれを殺して自分がすみれになる。
だから語り部は旧陽子。
そら、全部知ってるわな陽子の事。

途中で出てくる陽子の実家がマンションに変わっていて
その一階がカフェになってて
その店員がミスバイオレット←なんとこいつが陽子であった!!
最後の1ページでそれが分かった時、ぞわぞわ

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⭐️3.5
ロストケアからの2作目。前回だいぶ前だけど、すごい良かった記憶があって手に取った。
さすが。やっぱりすごい、作り込まれていて面白いが第一の感想。
ただ、性と殺人、貧困(熱血営業)と忌避する要素が多すぎて再読はあまりしたくない印象。(作品としては100点と思う)

この作品では、戸籍や保険営業、夜職について細かく書かれている。詳しすぎて斜め読みしたところもある、、東日本大震災や社会の流れを入れて話を作っているのもすごいリアル。

最初から、陽子ーーの章は誰視点で書いてある?母?気持ちが悪い書き方だな、と思ってたけど最後に謎が解ける、、最後にミスバイオレットのところは読み返した。(途中では、違和感を感じた程度だったけど、あれか!となった。居場所云々の話が陽子や神代の考えだなーと)
第二の人生も自分が生まれたところでわざわざ始めるなんて、鈴木陽子を捨てたとしつこく書いているけど逆に執着しているようにみえた。本当は愛されたかった、自分を認めたかったのかな、と。

ずっと意図的に選ぼうと、思い通りにしようと必死で空回りしてたのも印象的だった。

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

陽子の変死体が発見されるプロローグに始まり、幼少期からプロローグの場面に至る40歳までの陽子の壮絶な人生が600ページ以上に渡って丁寧に描かれる物語。
ここまで試練がやってくるかというくらい怒涛の転落シーンが続くが、幼少期に自分は平凡だと思っていたことや親から愛されなかったことが後の人生で誉められたり認めてもらうことで様々な転落のトリガーとなってしまう展開はとても印象的だった。
陽子にとっては母親の存在含めて生まれ変わることで「自由に」自分の人生を生きることを選べた結末だったのかなと解釈したが、最後の鈴木陽子の結末はお見事だった。

描かれている陽子の特徴に対して様々な男性との色恋沙汰や搾取される女性としての描写の多さに「そんなに陽子って魅力的な女性なのか?」という違和感は読み進めていく中で常に感じてしまった。

触れ込みにあるどんでん返しはインパクトには欠けるものの振り返ると丁寧な伏線になっていることに気づくとじわじわと凄さが実感できる良い作品だった。

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2026年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

逃げ切った犯罪者の話。

陽子が死んだものだとばかり思っていたから、陽子→すみれは結構驚いた!

ページを捲る手が止まらない感じは久々かも。文体が合っているのは、やはり良い。この作者の方ではないが、前に読んだ本はちょい合わない文だったので。
何というか、たくましいなぁ人間は。あ、自然現象というべきかw 自然はやはりたくましい。
犯罪手口が詳細過ぎて真似する人出てくるのでは?みたいな心配も出てくるw

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初挑戦の作家を開拓。
なかなかの文量だったので読破までかなり時間がかかったが満足度の高い作品だった。

腐敗した遺体を機に、結婚と離婚・死別を繰り返す女性の謎を刑事目線と女性をみる第三者視点から語られる。
最初はなぜ、謎の俯瞰視点の語り部?と思ったがラストに近づくにつれて納得。

犯人入れ替わりのトリックを描きたいだけならもっと短い作品でも可能だと思うが、びっくりトリックの一発屋ではなく作者の伝えたいと思われる人生を自然現象と捉える考え方や都合よく捉えるという人間の特権について熱く語られている気がして深みのある作品だった。

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2026年01月29日

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