あらすじ
結婚おめでとう、メッセージカードを書く手が震える。大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった6人しかいない同じグループの女子の中で、どうして私だけ線引きされたのか。呼ばれてもいない結婚式に出席しようとする恵の運命、そして新婦の真意とは(「届かない招待状」)。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることでつき合う相手も変わる。「あの子は私の友達?」心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり友情は不信感へと形を変えた。めんどうで愛すべき女の友情に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かび上がる傑作ミステリ短篇集全5篇。/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
「正しくない言葉」の中の言葉がとっても素敵で
これからも大切にしたい言葉として刻まれました。
『これこそが、これから自分が子どもたちにしてあげられる一番のことなのかもしれない。
歳をとることはそれほど悪いことではないと伝え続ける―大丈夫、いくつになっても楽しいことはたくさんあるし、つらいこともいつかはちゃんと過去になってきっと楽になる日が来る。
そう身をもって示すことこそが、自分が子どもたちにあげられる最後のプレゼントなのかもしれない、と。』
まだそれほど長くは生きていないけれども、
今のところ、これは真理だなあと実感する。
ずっと子どもでいられることが良い訳でもなく、ずっと大人でいることが良い訳でもなく、今この瞬間がいちばんしあわせ。
私もいつか子どもが大きくなったときに
自信をもってこの素敵な言葉を伝えたいです!