あらすじ
結婚おめでとう、メッセージカードを書く手が震える。大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった6人しかいない同じグループの女子の中で、どうして私だけ線引きされたのか。呼ばれてもいない結婚式に出席しようとする恵の運命、そして新婦の真意とは(「届かない招待状」)。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることでつき合う相手も変わる。「あの子は私の友達?」心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり友情は不信感へと形を変えた。めんどうで愛すべき女の友情に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かび上がる傑作ミステリ短篇集全5篇。/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
全体的に一部が繋がっている部分もあって
感動しながら楽しめた。
いつもの芦沢さんとはちょっと雰囲気が違っていて
イヤミス風?だと思っていたら
ほっこり感動系のお話が多くて、それもよかった。
1 届かない招待状
最初イヤミス的な雰囲気だと思って身構えていたら
何となくもしかしてこうなのかな?と思ったことが
合ってた。
親友だからこそ言えなかったんだろうな、と
苦しくなりつつも
優しい気持ちになる終わり方でよかった。
2 帰らない理由
帰りたくない理由がお互い違うのに
お互いが不安になって帰らないのがおもしろい。
たしかに見られたくない趣味とかあったら
そうなるかも⋯。
この時は嘘ついてしまうけれど
答えない子どもでこの時の男の子が成長して
良いパパになってるのが見られてうれしい。
最後、本当のこと伝えられてよかった。
3 答えない子ども
ママ友と最後打ち解けられたのがよかった。
子供のことになると神経質になりすぎてしまうのは
子どもにとってそれが期待と感じてしまって
期待に答えなきゃ、となってしまうのが辛い。
私も気をつけなきゃと思わせられた。
4 願わない少女
一番驚きがあったお話。
友情の移り変わりに苦しくなる、、
学生時代って仲良くなる人が変わったりとか
そういうのあったよなぁ。
最後の場面で仕掛けが施されていたことに気づく。
辛くはあったけど好きな話だった。
5 正しくない言葉
わだかまりが勘違いでよかった。
昔からの習慣ってなかなか終わらせるのは難しいし
時代的に⋯というところもわかる。
周りを気にして、その人のためにしてあげてるんだという
意識が強すぎて、本当に思っていることを言えないって
私もあるかもしれないと感じて、自分自身を振り返る。
そして大人になった時にこうやって楽しめる人に
なれたらと思う。
今が一番楽しいよ、幸せだよって
言える人生がいいなって思う。
私自身も今が大変ながらも楽しいと思えるし
学生の頃の私に将来こうなってるよと
伝えられたらいいなと思う。
Posted by ブクログ
「女の友情」を集めた短編集。
ドロドロした不穏な始まりから、終盤にかけて謎が解けていき、おそらくハッピーエンドと呼ばれる結末なんだと思う。
ただ私は、一般的なハッピーエンドで感じる爽やかな「良かった!」という感じよりも、砂を噛んだような嫌なザラザラ感が残ったんだよな。
それは面白くなかったということではなく、あまりにも描写がリアルで自分の心の中にある嫉妬とか、疑念とかが炙り出されるからなんだと思う。
芦沢央さんの作品は初めて読んだけど、このリアルな描写を他の本でも感じてみたくなった
私は1番最後の『正しくない言葉』が1番好きでした。
それぞれのお話に緩い繋がりがあるから、それを探すのも楽しかった。