あらすじ
司法の顔は見えにくい。でも最高裁は面白い。DNA鑑定が突き付けた育ての父と実父と母娘の関係は? 夫婦別姓はなぜダメなのか? 犯罪に向き合った裁判員の審議は無意味なのか? いずれも下級審で判断が分かれ注目を集めた判決ばかり。情理を尽くした判断をたどり現代の難題を考える。家族の、司法のあり方をデザインするその姿を追う。
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Posted by ブクログ
■学んだこと:現地取材の重要性
■アクション内容:現地に行って情報をとる
我が子と思いきや、赤の他人だったの章は、とても面白く、また考えさせられる内容だった。
親子その本質は、血のつながりか、育てた日々か。
DNA鑑定されたら、科学的に親子が分かっているわけだから、法律も変わっていくと思ったら、そう一筋縄ではいかない。確かに考えてみたら、そうだよなと。
「あなたの子どもじゃない、なんて言われても、一度でも抱き上げたら、情は移ります。それなのに離婚して、しかも『血がつながってない』という理由で子どもとさえ離れ離れになるなんて、つらすぎます」。写真を撮った時のエピソードなども交えながら、何度も何度も「つらい」という言葉を繰り返しました。
北海道まで行き、直接本人に会い話まで聞きにいっているからこそ、行き着く考察。
親子って何かという事を考えさせられると共に、法律とは、憲法とは、何かについても深く考えさせられた。これは、良本です。